お金の教育で親子のコミュニケーション

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親にとってはショックの大きい出来事だったかもしれませんが、実はこのようにトラブルが起きた時こそお金の教育をする大チャンスです。

子ども自身がお金を使うことに興味が出てきた時こそ、親子でお金の話をするきっかけになるからです。

幼稚園生だからお金の教育なんてまだ早い、ということはありません。

これからの時代は2020年東京オリンピック、2025年大阪万博など世界中から観光客が日本を訪れることを機にますますキャッシュレス化が進むと言われています。

小学校に入学すると同時に交通系電子マネーを与える保護者も増えています。現金での買い物をするより前に、電子マネーを使うことにもなりかねません。だからこそ、正しいお金の教育は必須です。

電子マネーやクレジットカードなどを使って支払う場面を見た子どもには「何でも買える魔法のカード」に映ることでしょう。

それと同時にお金のトラブルも増えてきています。すべての犯罪から子どもを守ることはできないかもしれません。

しかし何かあった時、身近な大人に相談できる関係を作ることやお金の話を家族で話すことが当たり前になっていることが、トラブルからの防御になり味方になります。

身近な存在であるママがお金の話を子育てツールの1つとして活用し、積極的に子どもに話してほしいです。

そしてお金の意味を伝えることも大切です。

日頃から、「お金はパパやママが一生懸命働いて、沢山の人に喜んでもらうことで手に入るとても大切なものだよ」と、伝えていきましょう。

土居由紀子

キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー。兵庫県尼崎市を中心にお金のことを楽しく学ぶ「マネ楽(がく)」講座開催。まちをマナビバにして社会、経済の仕組みを伝えながら、地域の人とこどもたちをつなぐ機会をつくる活動をしている。武庫広報誌むこたん編集委員 尼崎城盛り上げ隊 あままごとプロジェクト実行委員。

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション