子育てにはマニュアルがなく正解もないため、そこに悩むママは多いですが、どんなママにも子育ての理想はあるはずです。最近では「叱らない育児」「褒める育児」などが推奨されていますから、それを理想とするママは多いでしょうが、そもそも楽しくなければ長続きはしません。

では楽しい育児とは何か、それは親子ともに幸せになれること。つまり、育児は親子ともに楽しく幸せでなければならないのです。

そのためには親子関係が良好で、普段からのコミュニケーションが最も大事だと言われています。

そこで今回は、家庭支援施設の教員に聞いた、子供の基本的自尊感情を高め、親子ともに幸せな育児が実現する「誰でもできる毎日たった3分の習慣」についてお伝えします。

幸せな育児の実現は、まず子供の基本的自尊感情を高めることから

「基本的自尊感情」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。基本的自尊感情とは周りの人から大切に受け入れられていると感じ満足することで、理由もなく根源的な思いとして「自分はこのままでよいのだ」と思える感情のことです。

基本的自尊感情が低い子は、いつも自信がなく物事に対して前向きに取り組めず、その結果失敗体験が多くなり、「社会的自尊感情」も低くなります。

「社会的自尊感情」とは、基本的自尊感情の上に成り立つもので、他者との比較や優劣で決まり、プラスの評価を受けたり勝ったりすることで高まる感情のことですが、基本的自尊感情が高くないと養われない感情となるため、まずは土台となる「基本的自尊感情」を養うことが大切であると家庭支援施設の教員であるK先生は言います。

では「基本的自尊感情」を高めるにはどうしたら良いのかというと、それはとても簡単なことで、子供自信が「適切に共感され、受け入れられ、大切にされているというということを実感でき、満足できる」子育てをするということ。

つまり、日頃の子供への接し方や子供とのコミュニケーションが大きな鍵となっており、子供の基本的自尊感情が高く活き活きとしていれば親も楽しく活き活きとした育児ができ、自然と幸せになれるということです。

やってみよう!1日3分!基本的自尊感情を高める「よい体験」の言語化

基本的自尊感情が低い子供に足りないのは「成功体験」や「自信」だと言いますが、どうしたら成功体験を積み上げ、それを自信につなげることができるのでしょうか。

多忙な家庭でも1日3分の時間があれば簡単にできるとK先生は言いますが、果たしてどんなことをすれば良いのでしょうか。それは1日1回「子供自身が嬉しい・楽しいと思えるような「よい体験」を語らせ、子供の記憶に残す」ということです。

一緒にお風呂に入っている時でも、寝る前でも良いですから「今日学校で何が楽しかった?」と語りかけてみてください。

最初は何を話したら良いのか、何が言いたいのか分からないことが多いと思います。そういう時は親が代弁してあげたり、自分が楽しかったことを先に話して、話し方を教えてあげると良いでしょう。大切なことは笑顔で共感しながら聞いてあげるということです。

毎日よい体験だけに注目することでプラス思考になれますし、話すことの楽しさや共感されることの心地よさも実感できます。

繰り返すことにより「自分は大切に受け入れられている」と感じ、何事にも前向きになれ、それが自信にもつながる可能性がありますから、1日3分を意識して実行したいですね。