またもう1つ意識して実行すると基本的自尊感情が高まることにつながることがあるとK先生は言います。

それは「今できていることを伝え、それを喜び、共感する」ということです。

当たり前のことが出来ていることに対して注目する親は少ないですが、そこに価値があり、やろうとする気持ちだけでも価値があることを忘れてはなりません。

日々当たり前のことをする中で、たまにできた瞬間や、よい行動を見逃さず「あれ!?今できたね」「今の良かったよ~」と声を掛け、見ているよ、気にしているよサインを子供に送ります。

良いことや出来たことを喜び共感してあげれば子供の基本的自尊感情は知らず知らずのうちに高まるというもの。

「あれ!?この漢字すごく丁寧に書けているね。お母さんこの字好きだな~」と言ってあげるだけで、子供はお母さんの喜ぶことが大好きですから、次も同じことをしようとするものです。

これならどんなに忙しいお母さんでもほんの少しの時間で出来てしまいますから意識して実行したいですね。

自尊感情を高めるプロセスまとめ

最後に、ここまでご紹介した行動改善によるプロセスをお伝えします。

  1. よい体験の言語化を1日1回繰り返す
    ⇒ 子供の中に「よい体験」の記憶が蓄積される
    ⇒ よい見通しを持つことができる(プラス思考になれる)
  2. 1日1回よい体験を話し共感してもらう
    ⇒ 話す意欲が育つ
    ⇒ 二次的ことばが発達する
    ⇒ あらゆる場面で言葉による解決方法を考え行動できるようになる
  3. 1日1回よい体験を話し共感してもらう
    ⇒ 人から共感してもらう喜びを味わう
    ⇒ 「もっと人に共感されたい」と思う
    ⇒ 人から共感される行動を選択するようになる

このようなプロセスで、基本的自尊感情の高い子供を育てれば、親もイライラせずに笑顔が増え、幸せな育児が実現するというもの。是非今日から1日3分実行したいですね。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。