都市部を中心に「中学受験」が盛んになってきていますが、それに伴い小学生から塾に通わせる家庭が増えています。

しかし、塾に行かせ「他の子より勉強しているはずなのに、なぜか勉強ができない」と悩むママは少なくありません。

子供も本当なら遊びたいはずなのに、その貴重な時間を塾に使い、親も頑張って塾代を捻出して塾に行かせているのに、これでは悩みも倍増してしまいます。

行っても行かなくても変わらないのであれば、一層のこと塾など行かせない方が良いのではないか・・・とまで思い込んでしまうことも少なくないのです。

なぜ塾に行っているのに勉強が出来ないのか。そこには普段の習慣が関係しているかもしれません。

そこで今回は個別塾の先生に聞いた「できない子の間違った習慣」と改善策についてお伝えします。

勉強をしていないから出来ないのではない?

算数が苦手、国語が苦手など、苦手科目は誰にでもありますが、なぜ出来ないのか。最初に思いつくのが「勉強をしていないから」ということです。

学校の宿題はちゃんとやっているし、塾の宿題も忘れずにちゃんとやっているのに「勉強をしていない」とは考えにくいものですが、それでも勉強量が足りていないからだと思ってしまいます。

本当に勉強量が足りていないのでしょうか。そこを考える前に「なぜ苦手になってしまったのか」ということを考える必要があると個別塾の先生は言います。

算数のテストでケアレスミスをしてしまって低い点数を取ってしまった時に頭ごなしに叱られ、算数に対して苦手意識を持ってしまったり、ちょっと出来なかっただけで「何で出来ないの?」と言われ、出来ないことをインプットしてしまったりと、苦手になってしまった原因はさまざまですが、まずは苦手になってしまった原因を追究することが大切です。

原因を追究せずに「勉強していないから」と決めつけ、苦手な単元をどんどんやらせる、その習慣がさらに出来ない子にしてしまうと個別塾の先生は言います。

「さかのぼり学習」は苦手克服にはつながらない?

出来ない単元まで戻り、現在の学年より前の学年までさかのぼって学習させる「さかのぼり学習」は、苦手克服には最適のように感じますが、さらに苦手意識を強く持たせてしまう可能性があります。

理由は、出来ない単元をやること自体が苦痛ですし、それを続けることによって「自分は出来ないから1つ前の学年までさかのぼっているのだ・・・」という意識を子供に植え付けてしまうから。

まんべんなく出来るに越したことはありませんが、出来るところは伸ばし、出来ないところは捨てる対策で、テストや試験を乗り切っていくのも1つの方法です。

苦手なことを押し付けられることは大人でも苦痛ですから、それは子供も同じということですね。