長い年月を一緒に暮らしていると、夫との会話がだんだん少なくなり、気がつけば挨拶くらいになったり話題が子どものことだけになったり、コミュニケーションの乏しさを感じる妻もいるかもしれません。

ですが、同じ家で過ごすからこそ、関心を向けるものを変えれば話題も生まれます。

実際に「こんな話題で会話を増やした」妻に、やってみて良かったことを聞いてみました。

1.休日の計画を立てる

「夫は土木系の仕事で毎日疲れて帰ってくるので、ぐったりしている様子を見るとなかなか話しかけられず、寂しいなと思っていました。

休みの日も私が何も言わなければ一日ソファでゴロゴロすることが多くて、子どもも不満そうだしこれじゃダメだ、と一念発起。

地元の情報誌や観光雑誌を買ってきて、一時間くらいで行ける道の駅や日帰りできる温泉など、『ここはどう?』と提案するようにしたら、夫も乗り気になってくれて。

『予定を考えるのが面倒くさい』のが夫の本音だったらしく、計画を立ててあげるのもいいのかなと思いました」(35歳/販売)

こちらの妻は、最初は「休日くらい休ませてあげたい」とも思っていたそうです。

ですが、それだと別々に過ごす時間ばかりが増えてしまい、子どもも寂しがるので「疲れない程度のお出かけ」を考えるようになりました。

情報誌をみんなで囲んで行き先を決めるのも楽しい時間、夫の疲れも癒やされるといいですね。

2.食事について質問を増やす

「夫婦ふたり暮らしなので、気を抜くとふたりとも無言で座っていることが多くなり、気詰まりな空気を感じていました。

そのひとつに食事もあり、もともと食への関心が薄い夫でしたが30代後半になってからは毎日のお弁当も『何でもいい』と言い出すようになり、どんどん会話が減っていって。

ある日、夫のダイエットのためにメニューを工夫しているママ友と話をして、我が家もこれだ、とピンときました。

まず夫に『好きなものを教えて』と改めて好物を訊き、食べやすい味付けや調理の仕方も話してもらって、それに合わせた食事を出すようにしました。

毎日の食卓が以前とガラッと変わり、『本当はこういうのが食べたかったんだ』って手羽先の煮物を出したときに言われて、もっと早くやってみれば良かったなと思いましたね。

慣れって怖いというか、工夫できることは近くにあったんだなぁ」(38歳/経理)

こちらの妻は、夫の気が向かない食事をあえて変えることで、変化の乏しい毎日に彩りを増やしていきました。

必ずふたりでテーブルを囲む時間は、夫婦の会話を楽しむ絶好の機会。妻が自分の好みに合わせて作ってくれたとわかるメニューは、夫の心も和ませます。

美味しいものをふたりで食べながら、「ほかの話題も気軽に出るようになった」と女性は笑って話してくれました。