高層ビルはドバイのブルジュ・ハリファが高さ828mで世界1位だが、塔は東京スカイツリーが完成後、世界ランキング1位となる予定だ。塔の高さトップ10のうち、中国の塔が4つも占めている。建造物の高さと国の経済成長は比例するようだ。
ジョルジュ・ギャレン「エッフェル塔のサーチライト」 1889年(明治22)オルセー美術館蔵
Gift from Ms Solange Granet, Mrs Bernard Granet and her children,descendants of Gustave Eiffel, 1981 ©RMN (Musee dOrsay) / Rene-Gabriel Ojeda distributed by AMF-OADIS
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Gift from Ms Solange Granet, Mrs Bernard Granet and her children,descendants of Gustave Eiffel, 1981 ©RMN (Musee dOrsay) / Rene-Gabriel Ojeda distributed by AMF-OADIS
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塔におけるデザインの好みをアンケート調査したところ、意外にも東京スカイツリーは3位という結果に。 東京タワーの人気はいつまで続くか。調査協力:マクロミル(2012.2.6~2.8/対象者200人/複数回答)
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「人はなぜ塔を愛するのか?」
おそらくは、塔が私たちに、ワクワクと胸躍る様々な景色を見せてくれるからである。その中には、素晴らしい眺望や天を突く外観はもちろん、「時代」という景色も含まれている。たとえば東京タワーは単なる電波塔というだけではなく、懐かしい昭和、高度経済成長期の象徴であった。そして5月にオープンする東京スカイツリーは、間違いなく震災後の東京、新しい日本を象徴するランドマークとなるはずだ。「武蔵国」にちなんで634mの高さは、自立式電波塔としては世界一、ツリーを彩るカラーは「藍白」や「江戸紫」などの伝統色。日本の技術と美意識がつまった美しい塔は、見たことのない景色が広がる高みへと、私たちを導いてくれることだろう。
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