いよいよ始まる新学期。新しい学年になり、新しいクラスメートとのこれからの時間は、どこかワクワクするものです。親御さんにとってもそれは同じことでしょう。
お子さんへの気持ちが強くなる新年度のはじまり、皆さんはどのように準備されていますか?

「学校での成績を劇的に上げるチャンスは何度かあるが、一番は4月からゴールデンウィークの終了まで」

こう語るのは、立命館小学校校長顧問で、書籍『ママたちとの対話から生まれた子育て知恵ツイート41 だから、子ども時代に一番学習しなければいけないのは、幸福です』の著者・陰山英男さんです。

これはなかなか興味深い視点ですね。もう少し詳しくみていきましょう。

1年間に覚えるべき“量”を、2週間で理解しておく

学校での勉強というものは、1年間という期間をかけて、ゆっくり多くのことを学ぶものだと考えがちです。また、当然、成績に関しても、それに比例するイメージがあるでしょう。が、しかし、その“当たり前”に一石を投じたのが陰山さんです。兵庫県の小学校で担任をしていた頃のご経験から、短期的に成績を上げる方法を見いだしたのです。

その当時、子どもたちに漢字を教えていた陰山さん。しかし、1学期に教えたはずの漢字が3学期には忘れてしまっていることに気付いたのです。そこで陰山さんは考えました。

「いっそ1年分を短期間で覚えて残りの時間をすべて復習にあててはどうか」

つまり、ゴールデンウィークが始まるまでの2週間で、その年に学ぶ全ての漢字を一気に学習するのです。