開演前のBGMは前回のワンマンとは打って変わってアリシア・キーズやエミネムなど、近年の洋楽ヒット曲という意外な(?)選曲。
そして定刻をやや過ぎた頃、客電がフッと落ちるとSEが鳴り響く。來堵(G)、奈緒(G)、祥平(B)、堕門(Dr)が登場。そして暁(Vo)がステージ中央に立ち張り裂けそうな声で叫ぶ。
「聴かせてくれ!赤坂BLITZ!」
奏でられたのは先月リリースされたばかりの、『PARANOIA』。続いての『身を知る雨』では一斉にヘドバンが巻き起こり、フロアもバンドも気合充分といったところだ。
「ツアーファイナル「決別」、何も残らないくらい俺は欲しがりにいくから!お前らも全部だ!全部置いていけ!」と両手を広げフロアをみつめる暁の声から『道化の華』へ。
「今日、この日を選んでくれてありがとう、このツアーはいろんなライブがあって、いろんな壁にぶつかってしんどかったツアーでした、それと同時に自分にとって、皆といるこの場所が大きいのを痛感して、自分としてもバンドとしてもすごく成長したと思います。…堕門ちゃんは自分の言いたいことをいえるようになりました」と語る暁。拍手で迎えるフロア。
このツアーを経て、自分たちがどう変わったか、皆がどう変わったのかを確かめたいと語る暁。
そして『暁』のイントロが流れる中「どこに行っても俺は〈地獄〉だと思うから、〈夢〉だけを見せるわけには行かないけど、それでも良いんだったら連れて行ってやるよ! 引きずり回してやるよ!」と吐き出すようにフロアに語りかける。
『imp』では激しくヘドバンをする祥平と來堵、そして幾度と無く「全部出すから、お前たちも寄越せ」と「もっとだ! 今出せよ! 今くれよ!」とフロアに求める暁。そうやってフロアとバンドの感情がぶつかり合うたびに会場中の熱が増していくように感じた。