実は今、バイリンガル教育が、日本だけでなく欧米でも注目されています。
その理由は、バイリンガルと言われる人達が、問題解決能力や記憶力などに優れていることが、多くの研究で明らかになったからです。
今日は、『5歳でも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、バイリンガル教育がもたらす驚くべきメリットをお伝えします。
赤ちゃんにも効果あり!
最近のワシントン大学の研究で、二か国語を聞いている赤ちゃんの脳は、赤ちゃんが言葉を発する前であっても、そうでない赤ちゃんより、新しい音を学習する能力に長けていて、さらに語学だけでなく認知能力にも優れていることを発見しました。
幼児期からのバイリンガル教育は、母国語に影響がでるのではと危惧されることも多いのですが、この研究では、バイリンガル環境の子どもも、母国語に対して、単一言語環境の子どもと全く同じ感受性を持って母国語を学んでいる、すなわち二カ国語を学ぶことによって母国語がおろそかになるという心配はないという結果が出ています。
バイリンガル環境が、脳をもっと活発にする!
また、言語の音を聞かせた時に、“執行機能”として知られている脳の領域が、バイリンガルの環境で育った赤ちゃんの方が、単一言語で育った赤ちゃんより強く反応し、発達していることが分かりました。
“執行機能”とは、いわば脳のコントロールルームです。
この機能が発達しているということは、脳が活発に働き、様々な能力を発揮できるということなのですが、では、バイリンガルが優れている能力とは、いったいどんなものなのでしょうか?