遂に、ヘッドライナーとしてLOUD PARKに初参戦! SCORPIONSの凄さとは!?
今年のLOUD PARKで最も注目すべきポイントが、その贅沢なラインナップです。
昨年、10回目の開催というメモリアルを迎えたLOUD PARK。それを記念して、昨年度は2つのメインステージにサブステージを設けた3つのステージでイベントを敢行。例年以上に力の入ったラインナップで、会場に集ったメタルリスナーを熱狂の渦へと巻き込みました。
昨年の好評を受けてか、今年も3ステージ制によるイベント構成となっており、第一弾と第二弾のラインナップ発表の時点で既に20バンド以上が集結……と、現時点でも気合の入りっぷりがヒシヒシと伝わってきます。
そして、気になるヘッドライナーは、何とあのSCORPIONS! このビッグニュースには、日本中のメタラーが狂喜乱舞したことでしょう。
SCORPIONSは、ドイツが誇る大ベテランHR/HMバンド、日本では"蠍団"の愛称でも親しまれています。このSCORPIONSの何が凄いかというと、何といっても先ずはその圧倒的なキャリア。結成は、1965年まで遡り、何と50年以上……半世紀以上に渡ってロックし続けている偉大なバンドなのです。
世に"ベテラン"と呼ばれるバンドは数多くいますが、それでも、半世紀という活動歴を誇り、更に世界的成功を収めたバンドとなると、The Rollong StonesにThe Beach Boys、それからThe Who(こちらは途中で解散による活動停止期間あり)……と、その数は極々僅か。SCORPIONSは、まさに、HR/HM界のリビングレジェンドであり、ロックシーンにおける巨人なのです!
SCORPIONSが日本にやって来る……その貴重さを分かりやすくご説明します!
そんなSCORPIONSの魅力とは何でしょうか? これは、何といっても曲と歌が良いことに他なりません! その優れた音楽性こそが、このバンドの最大の持ち味なのです。
バンドの中心人物であるルドルフ・シェンカー(ちなみに、この方。日本でも人気のあるスーパーギタリスト、マイケル・シェンカーの実兄であり、マイケル・シェンカーもSCORPIONSの元メンバー!)が創り出す天才的なギターリフと、ヴォーカリストのクラウス・マイネの哀愁を帯びた独特の歌声が交わることで生まれるSCORPIONSのサウンドには、"ロック"が持つ根源的な高揚感と快楽性が凝縮されています。
憂いを帯びたバラードからハードなロックナンバーまで、その長い活動の中で生まれた名曲は多数。例え、予備知識がなくても、そのメロディと歌声が持つパワーで、ロック好きならば一発でノックアウトされることでしょう。
しかしながら、ここ数年は来日が途絶えていたSCORPIONS。かつては日本で録音されたライヴ・アルバムが世界中でヒットするなど、"蠍団先進国"とでも呼ぶべきバンドとの親和性を持っていた日本ですが、いつしかバンドの世界的な人気と名声に反して来日回数も激減し、気が付けば"蠍団後進国"となっていました。
数年前の解散ツアー(後に撤回)ですら、そのスケジュールから外されていた日本。そんな日本に、遂に、遂に、遂に、SCORPIONSが帰って来る……! これは、もう、世代を超えて多くの音楽ファンが生で目撃すべき非常に貴重なステージであり、蠍団のLOUD PARKへの初参戦は、ヘヴィメタルファンが何よりも待ち焦がれていた吉報だと言えるでしょう。
気になるのは、SCORPIONSと並び立つ、もう一組のヘッドライナーですが……こちらも、期待に胸を膨らませつつ、その発表を待ちたいと思います!