毎日顔を合わせていると、挨拶や声がけも当たり前になり、いつしか妻の言葉を気にかけなくなる。
良くいえば慣れですが、それでもふとした瞬間に妻がかけてくれた言葉に、心がホッとあたたかくなる瞬間が夫にはあります。
夫が感動した「妻から力をもらったひとこと」には、どんなものがあるのでしょうか。
1.「自分を優先してね」
「妻が3人目の子どもを妊娠したとき、今の仕事では家族を養っていけないと思って転職を考えていました。
でも、反対されるかもと妻にはなかなか言い出せず、ある日『これから生活していくにはお金が足りないかな』とつぶやいたら
『家族のことを考えてくれるのはうれしいけど、あなたの仕事はあなたがやるのだから、自分を優先してね』
と言ってくれて。
それに力をもらって、前からやりたかった業界へ転職することを決め、今は無事に新しい会社で働けています」(36歳/サービス)
家族がいると、「生活していくため」に仕事を決めがちです。特に責任感のある男性なら、自分の好き勝手に仕事は決められない、と感じるでしょう。
そんなときに妻からかけられた言葉は、何より心強い応援。働く自分をしっかり見ていてくれることがわかると、夫も勇気を持てますね。
2.「家のことは私に任せて、今は集中してね」
「妻は在宅で仕事をしていて、収入は俺と変わりません。
家事は分担しているのですが、どうしても家にいる妻のほうが負担は大きくて、いつしかそれが当たり前になっていました。
あるとき、俺が仕事で必要な資格を取ることになり、受験勉強のために家にいる時間が増えたけど、家事をしていないことに気がついて。
慌てて妻に謝ったら
『今は大切な時期でしょう。家のことは私に任せて、集中してね』
って、嫌味のひとつも言わない姿に感動しました。
受験はまだですが、妻のためにも絶対に受かってまた家事も頑張ろうと思います」(34歳/介護士)
妻が何も言わずに家事を負担してくれていることに甘えていたこちらの男性は、「俺の仕事が大変なことを理解してくれている」妻の姿勢に大きな感謝を覚えたそう。
気が付かないうちに当たり前となっていた日常も、ふとした瞬間に妻の支えがあったことに気が付きます。
そのとき、改めて自分もともにやっていく姿勢を、夫には持ってほしいですね。
3. 「ずっと夫婦でいたいから」
「家事のことで妻とケンカになり、思わず『俺のほうが稼いでいるんだから』と言ってしまったことがあって。
これは言っちゃいけない言葉だった、と次の日に『言い過ぎた、ごめん』と謝ったら『逆だったらあなたも嫌な気持ちになるでしょう?』とまだ怒っていたけど、
『ふたりで協力していこうよ、ずっと夫婦でいたいから』
と言われて、『夫婦』の言葉にハッとしました。
支え合っていくのが夫婦なんだよな、と改めて考えて、ケンカしてもそれを忘れない妻には感謝しています」(33歳/自衛隊)
口にしてから自分の失言に気がつくのは、「どこかでそう思っていたんだとわかった」とこちらの男性は話していました。
そんな自分を見ても「夫婦でいたい」と言ってくれるのは、夫の本来の姿を妻は誰よりも知っているからです。その心に、夫は感謝するのですね。