幸せな結婚生活と思ったら、どうもうまくいかない……そんなとき離婚の基本的な仕組みを知っておくことで人生の選択肢が増えることになります。
結婚生活がうまくいく努力をしたなら、新しい人生に踏み出してみてください。
女性だけガマンしなくてもいい!離婚は誰もが選べる選択肢
結婚をする、ということは人生の一大決心です。結婚式も一生一度の大イベントのつもりで親族や友人を招きます。たくさんのお祝いをいただき、幸せな生活が待っていると思います。
しかし、結婚当初の陶酔から冷めてみると、結婚生活は夢ではなく現実だと気づかされます。あるいは何年かたった後、相手が浮気をしていたことに気づくこともあります。
夫婦はすべて円満とは限りません。何割かのカップルについては(実際にそうするかはともかくとして)、離婚を考えることになります。
このとき、まじめな人ほど「離婚なんかしちゃダメ」「祝ってくれたたくさんの人に申し訳ない」と思い込んでしまったりします。どうしても続けられない関係だと感じたら女性だけがガマンをする必要はありません。
離婚はもはや珍しいものではありません。単に「性格の不一致」でも離婚してよいのです。
今回は「そうならないに越したことはないが、なったときのための離婚の基礎知識」をお届けします。
離婚は3つの方法がある
離婚にはおおむね3つの段階があります。協議離婚、調停離婚、裁判離婚の3つです。それぞれ簡単に説明しますと、
協議離婚……夫婦間で合意に至ったので離婚届を提出し離婚が成立する方法(話し合いに第三者が加わる場合もある)
調停離婚……夫婦間の話し合いで離婚が成立しない場合、家庭裁判所に調停を申し立て、調停委員が間に立って話し合い、合意のもと調停調書が作られ離婚が成立する方法
裁判離婚……協議離婚、調停離婚がいずれも成立しなかった場合は裁判を行い、裁判所の和解案か判決にもとづき離婚が成立する
という段階です。テレビで芸能人のニュースをみていると裁判離婚のイメージが強いかもしれませんが、おおむね90%弱の離婚は協議離婚で成立しますし、約10%が調停離婚です。
実際には裁判にまでもつれるケースは2%程度なのです。
ちなみに調停離婚の場合、夫婦それぞれは別室で待機し、調停委員の部屋に順番に顔を出して話し合いをしますので、直接会わなくても離婚の話し合いが進められます。
DVの恐れがあるなども安心して離婚の条件を詰めることができます。
また、裁判所に行く時間や帰る時間を少し変えてもらうような配慮も受けられます(女性が先に帰って、数10分後に男性が帰る順番にするなど)。