大ヒット公開中の映画『ズートピア』。
ディズニー長編アニメーション第55作品目として公開された『ズートピア』は歴史的な記録を作ろうとしています。
近年大ヒット作品を連発しているディズニー長編アニメーション。
その魅力の秘訣は55作品の長い伝統にあります。
すべては約80年前、1937年に公開された『白雪姫』から始まりました。
ディズニーの伝統 動物映画の原点
『ズートピア』の魅力は、なんといってもジュディやニックをはじめとする可愛らしい動物たち。
ミッキーやオズワルドがそうであったように、アニメーションは昔から動物を擬人化したものが多くありました。
世界初の長編アニメーションとなった『白雪姫』でも森に逃げ込んだ白雪姫を手助けする動物がたくさん登場。
1時間以上もアニメを見ていられないと思われていた時代、ただの恋愛物語だけでなく、七人のこびとや森の動物たちとのシーン、歌を入れることで、誰もが飽きずに楽しめ、アニメーションでしか表現できない要素となりました。
人間が主役のプリンセス映画でも、シンデレラのガスとジャック、ラプンツェルのパスカルなどなど、相棒として動物が登場することが多くあります。
ウォルトは動物をアニメーションにする際、本物らしさにこだわりました。
『バンビ』など動物の世界を描く作品では特にこだわり、スタジオに実際の動物を連れてきてスケッチを行うほど。
これは、『ズートピア』でも続いており、ミスター・ビッグのトガリネズミなどは監督たちが実際にその凶暴性を見て驚いています。
また、バイロン・ハワード監督が最も好きで参考にしたという動物映画は『ロビン・フッド』。
森で暮らす動物たちの生き生きとした性格が見事に表現されています。
『ズートピア』は決して子供だましの映画ではなく、大人まで誰もが楽しめる深い物語と世界観が人気となっています。