世界の救世主には興味がない?

 映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』アフレコイベントが9日、東京都内で行われ、主人公のパイロット、ジェイク・モリソン役(リアム・ヘムズワース)の日本語吹き替え声優を務める藤原竜也が出席した。

 1996年に公開され空前のティザスター描写で驚愕を与えた『インデペンデンス・デイ』から20年。今回はグレードアップした映像でよりリアルな臨場感を実現し、アメリカ合衆国全土を覆うサイズへと巨大化したエイリアンの宇宙船が全世界を侵略していく。

 「声の仕事というのは非常に難しかったです。芝居をしてもいけないし、こっちの感情でやっても、あっちをなぞろうとしてもダメ。声だけでお客さんにしっかり伝えなければいけない」と難しさを再確認し、「音程や間の取り方など細かくダメ出ししてもらって、ワンシーンワンカットずつ作っていきました」と監督との二人三脚でのアフレコを振り返った。

 「小さいころから人より多く空を見て過ごし、宇宙空間や地球外生命体に興味がありました」と語り出した藤原は、「大人になってからも、星を眺めてはUFOが見られないかと思ったり、飛行機に乗っても果てしなく広がる空間に何かいるのではないかと思って過ごしています」と熱っぽく語った。

 演じた主人公を「1人で全世界の人を守るために行動を起こし、自分が犠牲になっても進み続けるヒーローですね」と表現したが、自身が同じ立場になったらとの問いには「僕は潔く家で待っています。各国に任せてテレビを見ているしかない。僕がよし立ち上がろうとはならないし、誰も(僕には)託しませんよ。そういうところはけっこう冷めています」と消極的な姿勢で笑わせた。

 また、藤原自身はUFOなどの類いは一度も見たことがないといい「先日、川崎のコストコの上空におそろしく光る銀色の鉄板のようなものを見て、急いで車を停めて猛ダッシュで見に戻ったらもう何もなかった」とエピソードを交えながら、熱いトークの最後には「今日これ大丈夫? 僕個人のくだらない話に付き合ってくれてありがとうございました。もしUFOを見たらまた報告させていただきます」と満足げに締めていた。

 映画は7月9日からTOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー。