今回、筆者のメモ出来ない問題を一気に解決してくれた、CANSAYの「NUboard」も、最初は、そんな「持ち歩けるホワイトボード」的な製品だと思っていた。ただ、A4とA3サイズでは、毎日持ち歩くといった製品ではないと思った。そんな中で新しいと思ったのは、ボードとボードの間に透明のシートが綴じられていること。このシートがあれば、書いた文字を手で触ると消えてしまうという、ホワイトボードの最大の欠点が解消されるのだ。さらに、実はシートにも書けるし消せるので、レイヤー的な使い方も可能。シートにプリントを挟んで、その上から注意書きを書いたり、という事も出来る。

クリアフォルダーなどに使われている素材の透明シートが、各ページの間に綴じられている
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 もちろん、「NUboard新書判」にも、この透明シートは綴じられていて、ボードの裏側に書く時は、既に書いた面を、このシートが保護してくれるから、自分の手で自分が書いたメモを消す事はない。この透明シートを挟むという、考えてみれば当たり前の配慮が当たり前になされているのも、「NUboard」の嬉しいところ。

 
付属の二色マーカー。イレーサー付き。二色あると表現力が一気に広がる
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  あ、話がそれたが、ここで、言っておきたいのは、同じ「NUboard」でも、A3、A4サイズと新書判では、全く別の性格の製品であるという事。A4サイズまでは、あくまでも、通常のデカいホワイトボードのポータブル版。使い道も広がるとは云え、基本的な部分では大きなホワイトボードのサブセット的な製品だ。だから、会議なんかで便利だ。アイディア出し用途でも、本来のホワイトボードの、広い面に思いつくまま書き込んでいくと考えがあっという間にまとまる、といった使い方に近い。でも新書判は、そういう用途ではむしろ不便で、単なるメモとか、走り書きとか、書きながら消せるとか、そういう極端な「書きやすさ」が特徴。筆者が、メモを取れるようになったのも、新書判があったからで、これがA4とかだと、そもそもメモ帳としてはサイズ的に使いにくいのだ。

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