単一タイトルとしてはここまで紹介した漫画ですべてだが、『ドカベン』方式でシリーズ合計すれば100巻を超える、またはそれに近い作品は結構あったりする。
たとえば格闘漫画で有名な『グラップラー刃牙』。こちらは全42巻で完結したものの、タイトルを『バキ』に変えて全31巻まで刊行。現在最終バトルと銘打たれた死闘が繰り広げられている『範馬刃牙』が34巻まで出ており、おまけに外伝が2冊。いつの間にかトータルで100巻を超えていた。同じく『ジョジョの奇妙な冒険』も第5部までが全63巻、『ストーンオーシャン』に改題した第6部が全17巻、第7部にあたる『スティール・ボール・ラン』が全24巻。連載中の第8部『ジョジョリオン』を含めるまでもなく100巻を超えている。
全37巻で終わったはずの『キャプテン翼』もシリーズ化によって単行本数は倍以上に膨れ上がっており、この後の続き方によっては100巻に届くかもしれない。また意外なところでは格闘コメディ『コータローまかりとおる』シリーズも2度の改題を経て、トータルは94巻。現在は作者の体調不良によって長期休載となっているが、復帰すれば100巻は十分に射程圏内だろう。
ここまで来たら「100巻に到達する瞬間を目撃してみたい!」という人もいるかもしれないが、実はうってつけの作品がある。週刊少年マガジンで連載中のボクシング漫画『はじめの一歩』だ。今年4月に99巻が出たばかりで、次はちょうど100巻。たまに休載をはさみつつの週刊連載なので、100巻が出る瞬間に立ち会えるのは今年の夏あたりだろうか。気になる人はマガジン本誌で事前に発売日をチェックしておくといいだろう。