ステージを「楽しもう」と意識 課題はパフォーマンス中の表情
——加入当初、グループへなじむために心がけていたことはありますか?
上國料「1人での加入だったから、初めのうちは先輩たちの会話へ積極的に加わろうとしていました。会話の内容にうまく入れなくても、笑ったり、あいづちを打ったりするのを心がけていたんです。アンジュルムはグループ自体が明るくて楽しい雰囲気だから、すんなり溶け込めたと思います。
自分では人見知りだと思っていたんですけど、先輩たちも自分のことを人見知りだと思っていたみたいで、あとになってから『かみこって言うほど人見知りじゃないよね』と言われました(笑)」
——慣れない輪の中にいながらも、積極的に飛び込んでいこうというのはかなり度胸があるようにも映りますね。加入から約半年、上國料さんから見るアンジュルムのメンバーそれぞれの印象はいかがですか?
上國料「和田さんはリーダーとして支えてくれるんですけど、みんなと一緒にとことんふざけるときもあるので子供っぽくも見えるかな(笑)。
だいたい、2期メンバー(中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈)のみなさんがわちゃわちゃし始めたところに、室田さん、相川さん、佐々木さんが加わり、そして和田さん、私が入って一緒にわちゃわちゃし始めるんです(笑)。
でも、先輩たちは振り付けが違っているときに先に気づいて『こうやるんだよ』と声をかけてくれたりするので支えられているし、追いつくために『もっと頑張らなきゃ』とも感じています」
——楽しむときはとことん楽しみ、真剣な場面ではとことん真剣に向き合うという姿勢もひしひしと伝わってくる気がします。レッスンやステージで、具体的に何かアドバイスをもらった思い出はありますか?
上國料「卒業した田村さんとの思い出が、けっこう残っている気もします。本番直前に緊張していたときに『目をつぶって深呼吸するといいよ』と声をかけて一緒に深呼吸をしてくれたり、春ツアーのリハーサル中に付いていけなくて泣いてしまった時も、帰り際に『次までに覚えてくれば大丈夫だよ』と声をかけてくれたんです。
普段のダンスでは先輩たちより背が低いので大きな動きを意識しているのも『思い切って踊らないと見えないよ』と教えてもらったからだし、自分の中にある多くのものは、田村さんから教えてもらった気もします」
——舞台女優という次なる夢へ向かった田村さんの意思が、上國料さんの中にも受け継がれているんですね。