揺れ動く心情を見事につづった歌詞
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『アナと雪の女王2』は、エルサが自分だけに聞こえる “不思議な声” に導かれ、未知の旅へ踏み出す物語。
「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、その中で揺れ動くエルサの心情を、見事につづっています。
序盤は自分を呼ぶ声に対し、
「聞こえてる でも無駄よ」
「あなたの囁きを無視する 消えて欲しいと願ってるわ」
と、きっぱりと拒絶。
ただ自分が不安だから逃げたいのではなく、
「愛する人たちはここにいる」
「二度と危険は冒さない」
と言う歌詞から、とにかく今の平穏な暮らし=愛する国民や最愛の妹アナ、大好きな仲間を守りたいという、確固たる意志が伝わってきます。
心の奥底で望む"未知の世界"
ですが中盤では、
「心の奥では、願っている自分じゃないって感じてる」
「ついて行きたくてしょうがない事、あなたはお見通しでしょ?」
と言う歌詞から、自分は他の人と違うと感じ、本当はどこか別の場所へ飛び出したいという、エルサの隠された願望が明らかに。
そして楽曲のラストでは、
「どうすればあなたの後を追えるの? 未知の世界へ飛び出すわ!」
と、力強く高らかに歌い上げるのです。
まだ見ぬ世界への期待を胸に、心のまま前へ進もうとするエルサの歌声は、まさに圧巻でした。
ただの前向きな「I Want」ソングではなく、前半部分できちんと不安や葛藤も描かれていて、よりリアルな共感を得られることだと思います。
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