サプライズに涙を流す土屋太鳳

 映画『青空エール』の大ヒット御礼舞台あいさつが31日、東京都内で行われ、出演者の土屋太鳳と竹内涼真が登壇した。

 この作品による舞台あいさつも、きょうが最終日。最後のあいさつで、竹内は「僕から太鳳ちゃんに感謝の気持ちを込めてやりたいことがあります」と切り出すと、1人で客席側に移動。突然のことに「え?何?」と不安な表情を浮かべる土屋に対して、竹内は「太鳳ちゃん、いつも引っ張ってくれてありがとう。現場で役に取り組む姿勢だったり、そういう太鳳ちゃんのストイックな姿に…ほれました!」と地声で感謝を伝えた。

 「また太鳳ちゃんと一緒に共演できるように僕もストイックに頑張ります」と続けた竹内が、「それでは皆さんいいですか?」と客席に合図を送ると、観客が一斉に「太鳳ちゃん、ありがとう!」と“サプライズ”コール。これには、最初のあいさつで「きょうは泣きません。笑います!」と宣言していた土屋も大粒の涙をこぼしていた。

 この映画は、トランペット初心者ながら名門の吹奏楽部に入部し、ひたむきに夢を追い続けるヒロイン小野つばさ(土屋)と、甲子園を目指す野球部員でつばさと互いの夢を応援し合う山田大介(竹内)の切なくも温かい“両片思い”を描く。

 壇上に戻った竹内は土屋にハンカチを手渡すと「ちゃんと準備していたんです」とニッコリ。「全然知らなかった!」とサプライズに感激した土屋も「こちらこそ、涼真くんには演技のこととか、元気がないときも(助けてくれたりと)、感謝の気持ちでいっぱい。皆さんに出会えたことにも感謝の気持ちでいっぱいです」と目を潤ませていた。

 この日、2人はおそろいのブルーのユニホーム姿で登場。撮影でトランペットに初挑戦した土屋は「(音の鳴るように)吹くまでが難しいし、しっかり指を覚えてないと見ている人にも伝わらない。春の甲子園を見ながら、常にトランペットを横に置いて練習していました」と役作りを振り返った。

 また、会場でもその腕前を披露することとなった土屋。何度かやり直しをしつつも、美しい音色を会場に響かせた土屋に、竹内は「素晴らしいですね」と賞賛の言葉を贈り、土屋も「緊張しました。でもこれで今日の夜ご飯を安心して食べられます」とホッとした表情を見せていた。