3.「不倫が羨ましいんじゃないの?」
「妹なのですが、自分より実家を優先する旦那さんとうまくいっていないらしく、職場の既婚男性と不倫しています。
相談がくるので聞いていますが、たまに子どもを実家の両親に預けて不倫相手とデートしているらしく、それはやめてほしいと何度かお願いしました。
先日、『彼と旅行に行きたいから子どもは親に見てもらうつもり』と言うので『ねぇ、そこまでして不倫相手を優先して、子どもに恥ずかしいとは思わないの?』と返したら、
『子連れでは会えないから仕方ないじゃない。あなた、本当は私が不倫相手と楽しくしているのが羨ましいんじゃないの?』
と言われ、怒りを通り越して絶句しました。
『不倫も相手がいないとできないしね』『ずっと旦那さんだけとか、かわいそう』など、散々言われても何も返す言葉が見つからず、
『気持ち悪いから二度と連絡してこないでね』
とだけ言って電話を切りました。
これが不倫ボケか、と思うとおぞましさしかなく、それ以来、妹とは音信不通です」(39歳/総務)
「不倫している自分に酔う」女性の話でも、醜悪さが際立っていたのがこちらのケース。
「不倫してくれる相手もいないなんてかわいそう」と口に出してしまえる恐ろしさは、その関係が慰謝料の支払い義務や仕事を解雇される原因になることなど、社会的な立場を悪くするものであることを、いっさい忘れている点にあります。
子どもを自分たちに預けてまで不倫相手と旅行って、それを知ったご両親がどう思うか、現実の厳しさに気が付いたときには何もかも失ったあとです。
「きょうだいだからこそ耐えられない」とこちらの女性は話していましたが、“不倫ボケ”が生む悲劇に巻き込まれることを今も恐れています。
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不倫は、絶対に許されるものではありません。協力しあい、支え合って生きていくのが夫婦の義務と定められている以上、それを破れば社会的な制裁が待っていること、多くの人を不幸にする現実を、決して忘れてはいけないのです。
後ろめたい関係に酔う既婚女性たちは、手にしている家庭に感謝する気持ちがなく、不倫を配偶者のせいにするなど無責任な自分を正当化する姿が、醜いものとして映ります。
そんな人を周りがどう見るか、そしてどんな未来が待っているか、ネガティブな現実はすべて自己責任なのだと、改めて思います。