©2017映画「サクラダリセット」製作委員会

2015年第8回大学読書人大賞を受賞した「いなくなれ、群青」(「階段島」シリーズ)の著者・河野裕のデビュー作にして最高傑作と言われる「サクラダリセット」シリーズが、2部作で実写映画化される。

主人公に『ちはやふる 上の句・下の句』の野村周平、ヒロインに『時をかける少女』の黒島結菜という、今旬の若手俳優の初共演もあわせて発表になり、2人によるコメントが到着した。

「サクラダリセット」シリーズとは?

舞台は住人の半数以上が特別な“能力”を持つ街、咲良田(サクラダ)。

過去に経験したことを絶対に忘れない“記憶保持”能力を持つ高校生の浅井ケイと、最大3日分時間を巻き戻す能力“リセット”を持つ春埼美空には、取り戻せない過去があった。

2年前に“リセット”の影響で失ってしまった同級生・相麻菫。

かつて彼女を救うべく、住人の能力を取り締まる管理局と対峙するが失敗に終わっていた。

以来、ケイは管理局にマークされながらも、さまざまな能力を持つ住人たちとめぐり合う中で、ひとりひとりの力を組み合わせれば菫を再生できるのではないか、と考えはじめ……。

原作の「サクラダリセット」シリーズは全7作で、2012年に完結したライトノベル。

その「ストーリー展開に引き込まれた」という春名慶プロデューサーは、「予測不能な大どんでん返しと散りばめられた伏線の美しい回収、そんな壮大な青春ミステリーを映画化するにあたり必然的に、前篇、後篇の2部作にたどり着いた」という。

監督・脚本には、『神様のカルテ』シリーズなど原作ものの映画化で高い評価を得ている深川栄洋。

原作者の河野氏も「脚本の初期の段階では意見を出させていただいたところもありますが、採用されたところも、そうでないところも、心から納得できるストーリーになっております。しっかり映画としての『サクラダ』を作っていただけている手ごたえがあります」とお墨付き。

咲良田に集う能力を静かに愛し守ろうとする少年と、その少年をただひたすらに信じる少女の、祈りに似た想いがスクリーンでどのように描かれるのか期待させる。

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