そしてダンス合戦で勝負のつかなかったスネーク団とマッハ団、またしても大乱闘を繰り広げる。もみくちゃになって戦う7人の間で、ぶつかり合うふたつの視線。見つめあい一瞬で恋に落ちるふたり、トニーとマリア。ふたりは「なんて美しい…」「素敵…あなたよ…」と言い合い近づいていく。と、「手を出すな!俺の妹だぞ!」と叫ぶベルナルド。そこへ鳴り響くサイレンの音、散り散りに逃げる不良たち。その一瞬、ベルナルドとジャックによって決闘の約束が交わされる。

別場面、抱擁しあうマリアとトニー。マリアはトニーに「行って、戦いをとめて」と懇願する。最初は戸惑っていたトニーも承諾し、「僕には君がいる。これからは戦いはない」と約束し、決闘の場へと急ぐ。いよいよクライマックス。

トニーが現場に到着すると、すでに口論が始まっている2グループ。「やめろーーー!!」といって割って入るトニー。

ぁぃぁぃ「どうしちまったんだよトニー!?」

安本「こんなことをして何の意味があるんだよ!!」

裕乃「グループがいっぱいあればどれが一番か決めたくなるのが人間さ!」

安本「僕らはみんな仲間になれるんだ!!」

美怜「そんなこと言ってたら強いやつらにやられちまうんだよ!」

安本「このーーーーーっ!!!!!(拳を挙げ、わなわなして、拳をしまう)」

ついには凶器を持ち出すベルナルドとジャック。必死で止めようとするトニー。そこへ、麗しのマリアが登場し、このミュージカル用のオリジナルソロ曲を披露する。これがまた、このところ歌がグッとよくなってきた瑞季ちゃんの、透明感あふれるみずみずしい声の良さが映える名曲。しかもその瑞季ちゃんの歌声に、ピッチ抜群の安本さんの低音が重なって極上のハーモニーを奏でる。ふたりの旋律が決闘の場に響き渡る。

瑞季「歌って踊ることに、戦いなんて存在しないわ」

安本「僕らはみんな仲間さ!」

全員「みんな仲間さ!」