少年社中・東映プロデュース 「モマの火星探検記」 左から、毛利亘宏(脚色・演出)、矢崎広、生駒里奈、毛利衛(原作)

少年社中・東映プロデュース舞台「モマの火星探検記」が東京・サンシャイン劇場にて上演中。開幕に先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には、原作者の宇宙飛行士・毛利衛、脚色・演出の「少年社中」主宰・毛利亘宏、W主演を務める矢崎広と生駒里奈が出席した。

少年社中・東映プロデュース 「モマの火星探検記」のチケット情報

本作は、毛利衛による同名児童文学に、少年社中の作品「ハイレゾ」をミックスした宇宙ファンタジー。父との約束を果たすために宇宙飛行士になったモマ(矢崎)と、宇宙を夢見て仲間と小型ロケットをつくる少女・ユーリ(生駒)、それぞれの物語が別軸で進み、交錯していくストーリーとなっている。作品は12年に初演、17年に再演を行い、今回が三度目の上演で、矢崎と生駒は17年に引き続き主演を務める。

“宇宙”という壮大な世界を描きながらも、登場人物の小さな“愛”の数々が描かれていく本作。宇宙から地球を見た毛利衛でなければ生まれないような生命観、地球観、宇宙観が、想像だにしない温かな世界へと私たちを誘う。17年公演で生駒が劇中の台詞に背中を押され、新たな一歩を踏み出したことから、今回心に残った台詞を問うと、毛利亘宏は「『繋がっている』です。子供の頃に毛利衛さんに憧れ、そこからすべてが始まり、こうやって素晴らしい仲間たちと出会った。今この場にいることこそ『繋がっている』だと思います」、矢崎は「今回は『全部繋がっている、だから生きる』という言葉にすごく意味を感じています。自分が困難に立ち向かっていく意味、演劇をやっていく意味…『だからだったんだ』と心に沁みました」、生駒は「『憧れという名の力』です。私は17年公演で『やりたいと思ったことをやればいいんだ』という台詞に出合い、“憧れという名の力”を自分で出して、ここまで来ました。でもそれは簡単に得られるものではなく、挑戦して初めて得られるものだと思います」。そして毛利衛は「私は宇宙から地球を見て、すべてここ(地球)でしか生きられない、そういう繋がりがあるんだと感じました。今、我々はいろんな問題を抱えていますが、それも全て繋がっている。だから生きて、乗り越える。そんなメッセージが、今回すごく響きました。私も原作にそういうものを込めたかったけれど、なんせ科学者なので、事実に基づいた説明しかできなかった。それがこの舞台だと、たくさんの人に本当の意味を分かってもらえる」と喜びを語った。

劇場に宇宙が広がる本作は1月20日(月)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、2月1日(土)・2日(日)に愛知・岡崎市民会館あおいホール、2月7日(金)から11日(火・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、2月15日(土)・16日(日)に福岡・福岡市民会館を巡演。

取材・文:中川實穗

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