会見に出席した福山雅治

 最先端の特撮技術で壮大な自然に迫る、NHKスペシャル「ホットスポット 最後の楽園 season3」の試写会が21日、東京都内で行われ、プレゼンターを務める福山雅治が出席した。

 2011年に最初のシリーズが放送されてから、足掛け10年。これまで、その地域ならではの独特の自然現象や、生態系を取材してきた福山は、「今回も常に迫力のある美しい映像になっています。ぜひ多くの方に見ていただきたい」と笑顔でアピールした。

 福山は、もともと同局の「プラネットアース」の大ファンだったそうで、「自然番組に対する憧れがあったので、お話を頂いたときは『僕もこんな形で参加できるんだ』という好奇心から始まったんです」と回顧した。

 しかし、いざ番組が始まると、「人間が自然に対する脅威となっている現実」も実感。やがて「われわれ人間が地球上で生きていけるのは自然の恩恵あってのもの」と思い至り、今では「自然に畏敬の念、愛情を強く持てるようになった」という。

 そんな福山が第3シーズンの初回に訪れたのは、カリブ海のユカタン半島。巨大なジンベエザメと並んで泳いだ福山は「あれ、結構大変なんですよ。なんとか追い付いて一緒の映像の中に収まることができたのは貴重な経験でした」とにっこり。

 船酔いで「リバースした」と苦労もあったが、「その後に(取材の一環で)ジンベエザメと同じもの(カツオの卵)を食べることができたのは、むしろ空きっ腹にちょうどよかった」と笑わせた。

 撮影中にヒヤッとした経験を問われると、第3回に登場する東南アジアのコモドドラゴンを挙げた。「かまれると血が止まらなくなる。島に上陸してすぐに2頭のコモドドラゴンがけんかを始めたんです。距離は3メートルぐらい。動きは遅いと思っても意外とグッとくる。僕はおののいていたんですが、スタッフさんは頑張って撮っていた。現地の方は『よっしゃ!見てもらえた』とガッツポーズでしたが、僕はビビっていました」と苦笑した。

 番組は、1月26日午後9時からスタート(全5回)。

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