(画像左から)安蘭けい、平方元基

アンドリュー・ロイド=ウェバーの名作ミュージカル『サンセット大通り』。今春、日本で3度目の上演が決定し、その開幕を前にキャストの安蘭けい、平方元基をゲストに招いた、スペシャルトークショーが実施された。

【チケット情報はこちら】

約200名のファンが集う中、ジョー・ギリス役の平方が『Sunset Boulevard』を歌いながら登場。その切なく力強い歌声に、客席からは思わずため息が漏れる。そして今度はノーマ・デズモンド役の安蘭が、往年の大女優らしい、煌びやかな衣裳を身にまとって登場。「お待たせしました。私がノーマです。とうこ(※安蘭の愛称)じゃありません」と、愛嬌たっぷりにファンへと声をかける。

司会者からまず「作品に臨む心境」を聞かれた安蘭は、「前回は元基とペアだったんですけど、今回は松下優也くんが相手になるので、また違うものになりそうです」と答えると、すかさず平方が「最初それを聞いた時、ノーマの気持ちになって嫉妬に狂いそうだった!」と告白。「このふたりの並びも今日で最後かも…」との司会者の言葉に、安蘭も「ね、最後ですよね」と追い打ちをかける。すると平方が「えっ、今日は僕を傷つける会なの?」と返し、会場はドッと笑いに包まれた。

「お互いから見たノーマ、ジョーの魅力は?」というファンからの質問には、「とうこさんの無理をしていない姿というか、女優として楽しんでいる姿がすごくノーマと重なって。かわいらしいラストとかもすごく好きでした」と平方。一方の安蘭は、「前回私は2度目、元基は初めてでしたけど、“僕はこう思うんだ”っていうものを新たにたくさん持ち込んでくれて。稽古がすごく楽しかったですし、そうやって役をつくっていく元基のスタンスが、本当に素敵だと思いました」と絶賛する。そんな安蘭の言葉に平方は、「ちゃんと覚えておかないと! 2度と褒めてもらえないかもしれないから」と照れ笑いを浮かべた。

その後、「これであなたもサンセット大通り博士!? 超マニアッククイズ」や、ふたりのサイン入りグッズなどが当たる抽選会も実施。なかなかないファンとの交流に、ふたりとも終始笑顔だった。さらに今度は安蘭が『As If We Never Said Good Bye』で、美しくドラマチックな歌声を披露。本番への期待が大いに高まる中、「全身全霊で丁寧に頑張っていきたいと思います」と平方が、「気持ちを新たに、素敵な『サンセット大通り』をつくり上げたいです」と安蘭が抱負を述べ、約1時間に及ぶイベントは幕を閉じた。

公演は3月14日(土)から29日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて。チケットは発売中。

取材・文:野上瑠美子

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます