11月10日、『第70回全日本体操団体選手権』記者会見が行われた。コナミスポーツクラブのV奪還を目指していた内村航平が無念の欠場を明らかにした。
「出場したいと思ったが、腰、左肩、右足首に痛みがあり、無理して出られる状態ではない。まだまだ4年間やるつもり。これは休めということなのかなと思う」
コナミスポーツクラブを『全日本団体選手権』V奪還に導き、プロ転向という青写真を描いていただけに、心残りもあるだろう。だが、そこは3つの金メダルと4つの銀メダルを獲得したオリンピア、しっかり気持ちを切り替えていた。「代表組は万全ではないが、コナミのチームワークは抜きん出ている。チームワークを発揮し、代表組が引っ張っていけば、望む結果は自ずと付いて来る。6種目やってきた身として助言したい」とサポート役を買って出た。
『リオ五輪』で団体金メダルに貢献したコナミの面々も、優勝を誓った。
「コンディションはよくないが、昨年4位ということもあり、しっかり王者に返り咲きたい。出る以上、自分の満足できない演技はしたくない」(山室光史)
「去年悔しい思いをしたので、目標は優勝。ポイントはミスしないことが第一。あとは航平さんの応援次第(笑)」(田中佑典)
「今年始まってからずっとこの大会で優勝したいと思っていた。去年、僕は大学生だったが、コナミの4位は悔しかった。それを挽回したいと思っている。航平さんが抜けて戦力は落ちるが、1位争いの力は拮抗している。ミスしないところが1位になる」(加藤凌平)
日本団体の盟友であり、日本体育大のエースとして連覇に挑む白井健三は、次のように意気込みを語った。
「『五輪』後の初めての試合、『さすがオリンピア、さすが金メダリスト』と言われる演技、日体大らしい元気のある演技をしたい。いい準備はできている。頼れる仲間がいるからこそ、自分が攻める勇気を与えられている」
『第70回全日本体操団体選手権』は11月11日(金)に男女個人総合トライアル、12日(土)に女子団体決勝、13日(日)に男子団体決勝を国立代々木競技場第一体育館にて開催。また、体操・新体操・トランポリンの代表選手が競演する『体操ニッポン2016 エキシビション ~リオデジャネイロオリンピック報告演技会~』を11日19日(土)・リージョンプラザ上越(新潟県)、23日(水・祝)・エコパアリーナ(静岡県)、24日(木)・鹿児島アリーナ、12月13日(火)・広島グリーンアリーナにて行う。チケット発売中(鹿児島大会は予定枚数終了)。