大人気漫画『ONE PIECE』がNetflixで実写ドラマとして全世界に配信されることが決まった

日本歴代1位の累計発行部数を誇る「週刊少年ジャンプ」(集英社)の連載漫画『ONE PIECE』がハリウッドで実写化することが1月30日に発表された。Netflixの独占配信で全10話のドラマとして構成する。

ONE PIECEに実写化のオファーがかかることは過去にもあったが、集英社や作者の尾田栄一郎氏が納得できるほどのものはなく見送られてきた。今回、Netflixが提出した企画がこれまで懸念されていたハードルをクリアすると判断され、実写化にゴーサインが出たという。尾田氏の発表したコメントには「シーズン1」というワードがあることから、すでに続編制作も視野に入っていることがうかがえる。

しばしば原作ファンの間で期待と不安が入り混じる漫画・アニメの実写化は、2020年以降もビッグタイトルが並ぶ。1月26日には想定科学アドベンチャーゲーム『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』のハリウッド実写化が発表された。2009年に発売された同作は多数のスピンオフ作品やアニメ化で支持を広げ、10年以上経った現在もカルト的人気を誇っている。

ほかにもハリウッドで実写化される作品として、カプコンの人気ゲーム『ロックマン』、ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』、大友克洋氏の『AKIRA』、空前の大ヒットが記憶に新しい『君の名は。』などがすでに制作に向けて動き出している。

ハリウッド実写化の過去作品を思い返すと、苦々しい記憶も多い。原作ファンからいまだにに槍玉にあげられるハリウッド版『ドラゴンボール』や『攻殻機動隊』のように設定やクオリティが期待していたものと違う…という心配はぬぐい切れない(制作が途中で頓挫するケースのがっかりもある)。

ただ、今回は製作総指揮に原作者の尾田栄一郎氏がクレジットされており、ネット上では安堵の声もあがっている。現時点で配信時期は未定だが、規格外の予算とクオリティでヒット作品を連発するNetflixならば、という期待は高い。相性があまりよくないと思われがちな日本のサブカルチャーとハリウッドの実写化、その新たな可能性を示してほしいところだ。(BCN・大蔵大輔)

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