子育てをしていれば、苦しいときや辛いとき、イライラしてしまうことは誰にでもあるもの。
周囲の声や、ネットの情報に振り回されてどうしたらいいか分からなくなったり、我が子と他人の子を比べて焦ったりすることもあるでしょう。
そんな毎日の中で頑張るママたちの間で「泣ける!」と話題の本が、『子育て奮闘中の母ちゃんドクターが書いた 「男の子ママ」の悩みをぶっとばす言葉』(KADOKAWA)。
まさに今子育て真っ最中の著者が綴る言葉は、ママたちの心を軽くし、「こんな考え方もあるんだ!」という気づきを与えてくれます。
今回は著者、須藤暁子さんにインタビュー。子育てに奮闘する日々や、苦しいときの乗り切り方などについて伺いました。本書の中のエピソードも合わせてご紹介します。
マイルールを決めないことが“マイルール”!
——本書冒頭の「ある朝の風景」を読むだけで、男の子ママの大変さが伝わってきます。ママの思い通りに進まなくてイライラしてしまう場面では、どのように気持ちを切り替えていらっしゃいますか?
いえ、そもそも、切り替えられません。イライラします(笑)。
イライラしないでくださいねっていう本ではなく、むしろ、私の日常を見せて、みんな一緒だということをいかに伝えるかを考えていました。
自分のできないところや汚い部分を前面に出して、読む人が少しでも安心てくれれば、この本の目的は果たしていると思えます。
——確かに、他のママも同じようにイライラしたり、悩んだりしているんだと分かるだけでホッとします。とはいえ、子どもの支度や朝ごはんなど、働いているママの朝はやることだらけですよね。
須藤さんが朝の時間を効率良く過ごすために決めていることなどはあるのでしょうか?
“子どもたちが起きる前に家事を済ませる”とか“1杯のハーブティーを”とか、素敵なことを言えたら良いんだろうなと思うのですが……。
次男が生まれてからは二人を別々の園に送ること、そこから1時間かけて仕事に行くことだけで精一杯です。
むしろマイルールを決めないことをマイルールとしています。忘れ物、自分のためにできないこと、家族のために使わないといけない時間、そんなのばかりを考えていたらイライラしてしまいますので。
自分のことは、化粧どころか歯磨きさえ忘れることも多々。よく病院のトイレでガシガシやってますよ。歯磨きをする前に人に会ってしまったら、「いま口が臭すぎてしゃべれないの!ごめん!」と言います(笑)。