3:可能なら別居してみる

仮面夫婦をやめたいと悩む妻に筆者が勧めるのは、別居です。

同じ家で暮らしていればどうしても気配を感じることになり、落ち着いて考えられなかったり焦りからおかしな行動に出たり、余計にストレスが溜まる例をよく目にします。

物理的な距離感ができると、それだけ夫への意識が薄れ、自分のこれからについて集中できます。一ヶ月でもいいのでそんな期間を持てるのが理想です。

もちろん、いきなり夫に「出ていけ」と迫ったり自分がある日突然家出するような形での別居は勧められません。

「これからについて考えたいの」と別居の意図を夫に打ち明け、自分が出ていく場合は住むところも話して必ず期限をもうけましょう。

別居が難しいときは、外に“仮の居場所”を作るのも良い方法です。図書館や静かな博物館など、ひとりで過ごせて夫の気配のない場所だと、思考がクリアになります。

景色を変えることで新鮮な気持ちになり、より自分の心と向き合いやすくなるのが、夫と物理的な距離を取る理由。

仮面夫婦をやめたいと思ったときは、あえてひとりになる場所を作ることを心がけてみてください。

4:必ず夫と話し合う

夫婦としてやり直す、離婚する、また別居を選んだとしても、「こうありたい自分」が決まったら必ず夫と話し合う時間を作ります。

それは、自分の選択を夫に理解してもらうことであり、夫自身の選択も促す大切な機会です。

今の状態に耐えられないことをまず伝え、これからどうしたいかを知ってもらい、それに夫はどう応えるか。

改めて幸せな関係を築いていきたいという希望なら、それを夫はどう受け止めるかまで見ないと、ひとりでは再構築は叶いません。ふたりの協力があって初めて成功するといえます。

離婚も、思いつきではなく別れたあとの生活までしっかり考えていることがわかれば、夫は離婚を現実味のある話として受け止めるしかありません。

仮面夫婦をやめたいタイミングこそ、お互いの気持ちを知る最大のチャンスだといえます。

今まで自分の感情ばかり優先していたけれど、夫の気持ちを知ればまた新しい道を考えられることもあり、今まで放棄していたコミュニケーションを取り戻すことでふたりの溝が埋まります。

どんな結果であれ、夫の存在や意思を無視しないことが、正しく仮面夫婦を終わらせるためには欠かせない姿勢だと思いましょう。

仮面夫婦で悩む妻は多いですが、本当にどうでもいいのなら苦しむことはなく、その悩みこそ正常な夫婦関係を取り戻すきっかけです。

それがやり直す未来であれ離婚や別居であれ、大切なのは自分のありたい姿をしっかりと見つけること。

その妻を知れば夫自身も変わるしかなく、話し合う機会を作ることが自分を取り戻すために必須であり、夫を尊重することにもなります。

結論を焦らず、悔いのない選択をしたいですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line