ミニライブを行ったピコ太郎

 シンガーソングライターのピコ太郎が10日、神奈川県のラゾーナ川崎プラザで、ファーストアルバム『PPAP』のリリース記念イベントを開催。ミニライブを行い、会場に詰めかけた約1万人を熱狂させた。

 不思議ソング「Pen-Pineapple-Apple-Pen」(以下、PPAP)が世界的な人気を博しているピコ太郎。会場では、「PPAP」のロングバージョンのほか、ライブ初歌唱となる「べったら漬けが大好き」など全8曲を披露。ピコ太郎と一緒に歌ったら「将来、全員公務員になれるよ。良かったね。安泰だよ~!」と親子連れに呼び掛け、笑いを誘った。

 この日、おなじみのヒョウ柄の衣装でステージに現れたピコ太郎は、満員となった会場を見渡し「すごーい!2階、3階、4階…、72階までありがとうございます。予想では5人ぐらいかなと思ったんですが、パッと見た感じ20人はいますね」と冗談を飛ばしながらも、「小さい人から大きな人まで“老若にゃんにゃん”に来ていただいて、まさに“ありが玉置浩二”でございます」と語った。

 8月に動画をアップしてから約4カ月が経過したが、その人気ぶりには「あまりに急なので私がついていけていません。だって、アンもパンもマンもございません。ピコ太郎ですよ」と戸惑いを隠せない様子だった。

 また、先日、動画投稿サイト「Youtube」が発表した2016年の動画ランキング「トレンド動画部門」で、「PPAP」が2位にランクインしたことが発表された。快進撃が続くが、ピコ太郎は「1位が世界の歌姫アデル。世の中おかしいと思います。うれしいのですが、よーく見てください。ただの派手なおっさんですよ。フォルムがちょっと仏像に似ていますが」と語って笑わせた。

 9日にプロモーションを行っていたフランスから帰国したばかりのピコ太郎は「おフランスに凱旋門ってあるじゃないですか。なのに、みんなが凱旋門を無視して僕を(カメラで)撮るんですよ。そして、僕の顔を見て、『OH! PPAP!』(と言うので)、『違いますよ、ピコ太郎ですよ』という会話をずっと繰り返していました」と振り返り、笑いを誘った。