「ヴィジュアル系」としてのナイトメアを再発見

また、当日の彼らの衣装にも注目したい。

YOMIはファーがあしらわれたノースリーブにドレープの多いスカート付きゴージャスなボトムで、センターとしての存在感をしっかり表していた。

柩は派手な柄の入ったジャケットに、ボトムにはもちろん尻尾付き。

Ni~yaは最初はノースリーブのトップスにジャケットを羽織って登場したが、ライブ序盤でジャケットは消え失せていた(笑)。

RUKAは黒い柄の入った白の袖なしドレスシャツとパンツで、いつものごとく衣装の詳細を観察する暇もなくステージから降りていったが…そこがRUKAさんらしくもあり、なんだか安心する。

この日もいちはやくステージからいなくなっていたRUKA(Dr)【撮影:宮脇進】

そして、この日のライブで一番ファンたちの話題をさらっていたのは、やはり咲人の衣装に違いない!

ガッツリ太腿部分がカットされたベルトパンツに、もはやセクシーさを強調しているとしか思えないへそ出しトップス…。

咲人(Gt)の衣裳でライブ後も話題騒然だった【撮影:宮脇進】

筆者の持論として、ヴィジュアル系は見た目も武器にできることが最大の魅力だと思うので、咲人のこの衣装は「ヴィジュアル系としてのナイトメア」は変わらないよ、という意思表示だったのかなとも感じる。

YOMIには「お腹お腹ww」といじられていたし、本人も「アラフォーの男がこんなの着て…」と自虐していたが。

ナイトメアのファンにとってみれば、3年間待っていた彼らの個性が、変わらない形でしっかり表されたメンバーの「らしい」衣装が見られたことも、今回のライブの満足感を高めたに違いない。

Ni~ya(Ba)の衣裳も「らしく」感じられてうれしかった【撮影:宮脇進)

MCでは「長い間待っててくれてありがとう」「みんながいてくれたから、20年間やってこれた」と言った言葉が聞かれた。

会場でアンケートしたファンたちも、いずれもファン歴10年越えの猛者ばかり。バンドを信じて長年ついてきたファンたちに報いる活動を、これからのナイトメアにも是非期待したい。