人気トークバラエティ番組『アメトーーク!』で、恒例の人気企画となっている「運動神経悪い芸人」をご存知でしょうか?
この企画は、そのタイトルの通り、運動神経が全くない芸人さんたちに、様々なスポーツに挑戦してもらい、その悪戦苦闘ぶりを観察するというものです。
運動が得意な人からすると、信じられないような動きで失敗を繰り返す「運動神経悪い芸人」の皆さん。しかしながら、同じく、運動神経ゼロな人間からすると、強い共感を感じてしまう企画でもあります。
学生時代に、運動ができないが故に、同じく、辛い思いを重ねてきた方も多いハズ。そこで、小、中、高と常に学校内で最も運動ができなかった「運動神経悪いライター」な筆者が、運動オンチならではの「あるあるネタ」をまとめてみました。
団体競技の場合、同じチームのメンバーに猛烈な申し訳なさを感じがち
あると思います! 運動ができない人間が最も辛く、苦手意識を持っていること……それは、ズバリ「団体競技」です。
短距離走などの個人競技の場合は、まだ我慢ができます。しかし、チームプレーを要する団体競技の場合は違います。リレー、サッカー、バスケット、バレーボール、野球……。自分のミスが結果に影響を与える競技に参加している時の緊張感と嫌悪感ときたら、凄まじいものがあります。
自分のせいで失点、自分のミスでチャンスロス、自分がいたが為に最下位。運動オンチの人ならば、学生の頃に、そんな陰惨なシチュエーションに幾度となく身を置いた経験があるかと思います。
ああいう場面での周囲に対する申し訳なさときたら……気分は、最早、太宰治の『人間失格』です。「恥の多い人生を送ってきました」と、己の人生を全否定したくなる程です。
ちなみに、派生バージョンで、「バスケやサッカーのチーム分けの時に、一人だけ最後まで残ってしまい、最終的に、ジャンケンで負けた方に押し付けられる“お荷物扱い”を受けがち」という「あるある」もあります。
持久走大会で毎回、最下位になるが、その時に拍手で迎え入れられることに屈辱を感じがち
あると思います! 学生時代に毎年開催されていた持久走大会。運動オンチは、足が遅く、体力もないので、毎回毎回、圧倒的な最下位でゴールします。
その時に必ず起こるのが、先にゴールしていた生徒たちによる大きな拍手……。最後まで走り抜いた者への素直かつ純朴な賛辞なのかもしれませんが、私たち、運動できない人間としては、アレはもう最大級の屈辱でしかないのです。
あの拍手の音を耳にした時の劣等感と恥ずかしさは、最下位経験者でなければ決して理解できないでしょう。
しかしながら、その屈辱をバネにして、次の日から、持久力や速度を身に付けるべく密かに特訓を開始する……などということは、運動嫌い故に全くなく、翌年も、そのまた翌年も持久走大会では、同じことを繰り返しがちです。