今田美桜 (C)2019「いのちスケッチ」製作委員会

 4月期放送ドラマの注目の若手俳優に続き、女優たちも紹介。NHK連続テレビ小説「エール」の放送がスタートし、民放各局では堺雅人主演の「半沢直樹」や中島健人と平野紫耀がバディを組む「未満警察 ミッドナイトランナー」など話題作が盛りだくさんの今クールで、ブレークするのは誰か。ネクストブレークを予感させる女優たちをピックアップしよう。

 最終回で42.2パーセントという驚異的な視聴率を叩き出し、平成に放送されたドラマ視聴率1位に輝いた「半沢直樹」の続編「半沢直樹(2020年版)」(TBS系 放送日未定)。本作で注目したいのは、堺雅人演じる半沢直樹の出向先の新入社員・浜村瞳役として出演する今田美桜だ。

 今田といえば、18年放送のドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」で真矢愛莉を演じ、その原作再現度の高さが話題を呼んで、広く知られることになった。その後も「3年A組―今から皆さんは、人質です―」の諏訪唯月役、映画『いのちのスケッチ』、映画『ヲタクに恋は難しい』、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』などの話題作に出演。

 また、「2019年~2020年の年末年始TV-CM会社数ランキング(女性)」(エム・データ調べ)では首位を獲得するなど、CMでも活躍中だ。今後のブレークを予感させる女優の一人と言えるだろう。

 『今日から俺は!!劇場版』『とんかつDJアゲ太郎』という2本の映画公開も控え、さらなる躍進が期待されるのが山本舞香。山本は、11年に「三井のリハウス」第14代目リハウスガールに選ばれ、以降は、ファッション雑誌『ニコラ』の専属モデルとしても活躍。19年には「世界で最も美しい顔100人」(TC Candler)で日本人最高順位の22位を獲得するほどの美貌で、女性からの人気も高い。

 女優としては『暗殺教室』でのヒロイン役や、『東京喰種トーキョーグール【S】』などの話題作に多数出演し、着実にステップを踏んできた。今期ドラマでは、山本は篠原涼子が主演する「ハケンの品格」(日本テレビ系 15日から毎週水曜22時放送)で、新卒の派遣社員・千葉小夏役を演じる。1話目から、社内でトラブルに巻き込まれ、窮地に立たされる小夏役を、キュートに、印象深く演じてくれることだろう。

 「ハケンの品格」には「ビズリーチ」のCMでもおなじみの吉谷彩子も福岡亜紀役で出演する。吉谷は4歳から子役として活躍し、これまでにも日曜劇場「陸王」や「グランメゾン東京」など数々のドラマや映画に出演している実力者。本作でも山本ともに物語に彩りを添える。

 山本と同じく雑誌『ニコラ』のモデルとしても活躍した三吉彩花の活躍も目覚ましい。その抜群のルックスと存在感でファッション誌やグラビアで男女ともに高い人気を誇る三吉は、実は芸歴は長く、11歳の頃からドラマにも出演している。

 麻生久美子と大泉洋が主演した映画『グッモーエビアン!』(12)では、その演技が高く評価され、第67回毎日映画コンクール、および第35回ヨコハマ映画祭で新人賞を受賞。19年公開のミュージカル映画『ダンスウィズミー』や、20年公開の『犬鳴村』では主演を務めた。さらに、今夏に公開予定の『Daughters(ドーターズ)』での主演も決定しており、その勢いはとどまるところを知らない。

 そんな三吉は、内藤剛志が主演をするドラマ「警視庁・捜査一課長2020」(テレビ朝日系 9日から毎週木曜20時)に出演。同ドラマは、捜査一課の面々が東京全土を駆け巡りながら事件を解決していくという、12年から続く人気刑事シリーズだが、今期から三吉が新人刑事役として新たに加わる。

 山本、三吉に並んで、モデルから女優へと活躍の場を広げた飯豊まりえもネクストブレークの筆頭株。12年に女優デビューすると、NHK連続テレビ小説「まれ」や「花のち晴れ~花男 Next Season~」などのドラマ出演を果たし、17年公開の映画『暗黒女子』では千眼美子(当時の芸名は清水富美加)と共にW主演。近年では、大森南朋主演のドラマ「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」や、AbemaTVで配信されたドラマ「僕だけが17歳の世界で」など出演作は多い。

 今期のドラマでは、松岡昌宏が主演する大人気ドラマシリーズ「家政夫のミタゾノ 第4シリーズ」(テレビ朝日系 24日から毎週金曜23時15分放送)にヒロイン役として登場。女装した大柄な家政夫・ミタゾノの禁断の秘密に迫ろうとする家政婦・霧島舞を演じる。

 浜崎あゆみが誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描いて大ヒットした小松成美の著書をドラマ化した「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系 18日から毎週土曜23時15分放送)でドラマ初主演を果たす歌手の安斉かれんも気になる存在。

 安斉が演じるのは、福岡から上京し、トップスターに上り詰めていくアユ。安斉自身、「ポス(ポストミレニアル)ギャル」と呼ばれる歌手であることや、浜崎をほうふつとさせるルックスが話題となっており、ドラマでどのような演技を見せるのかに注目が集まる。(嶋田真己)

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