日本酒を擬人化!? 日本酒キャラに親近感

日本酒をキャラクター化するプロジェクト「日本酒ものがたり」の展示では、擬人化されたキャラたちが並びます。手がけたのは、松本零士や美樹本晴彦などの有名漫画家やイラストレーターたちです。

キャラの設定をよくよく見ると、奥ノ松爽和(おくのまつ そわ)、年齢300歳、明利(あかり)160歳前後とか、年齢がすごいことになっています(蔵の歴史なんですね)。もしアニメ化するなら、ぜひ見てみたいです。やっぱり歴史ものになるのかな。

気になるものだらけな展示。その中でもあまりのユルさで目をひかれるのが、山下光男。山形出身、身長189cmのうち、40cmが頭にのった一升瓶という斬新なキャラクターです。

山川光男を仕掛けたのは、山形県の4蔵。「山形正宗」の山、「楯の川」の川、「東光」の光、「男山」の男をとって山川光男と名付けられたそうです。会場では、四コマやアニメーションも展示されていて、すごく和みました。

選ばれし日本酒が、飲める! 買える!

ひととおり展示を見たら、有料チケットで入場の方はお酒の試飲も楽しめます。ノンアルコールの甘酒もあるので、飲めない人でも大丈夫です。

この日は特別に4種類、試飲させていただきました。シュワっとしたスパークリングやしっかりした旨みのあるものなどさまざまなタイプがあり、どれも美味しかったです。

試飲して美味しかったお酒や、展示で気になった蔵元のお酒を買えるコーナーも。展示は希少なものや、期間限定のレア酒も多いので、すべてではありませんが、かなりの種類が揃っています。クリエイターのつくった「デザイン・ワンカップ」も、ここで購入できます。

今回の展示で、お酒のキュレーションなど手がけた酒ジャーナリストの葉石かおりさんが監修した『日本酒マニアックBOOK』も販売していました。展示の内容がさらに詳しくギュッと詰まって、日本酒がさらに楽しくなる一冊です。

アート作品のように並んだ日本酒に感心したり笑ったり、イケメンや美女のグラビアに惚れ惚れしたり、擬人化やゆるキャラに癒やされたり。“マニアック博”だけど、日本酒マニアじゃなくても十分楽しめる展示会でした。

取材/橋村望

I LOVE SAKE 日本酒マニアック博 in 東京
<会期>
2017年2月10日 (金) ~3月5日 (日)
10:00~21:00

<会場>
PARCO MUSEUM パルコミュージアム
池袋パルコ 本館7F

<料金>
一般500円・学生400円(税込)・小学生以下無料
◎有料入場の方には、日本酒または甘酒のちょこっと試飲付き!

※記事初出時、表記に誤りがあったため修正いたしました。

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