「鉄道に乗る、車両を撮影する、模型を走らせるなど、鉄道の楽しみ方はさまざまです。そんな中、各施設ごとのテーマに沿ってキュレーションされている鉄道系ミュージアムは、ライト層に鉄道の楽しみ方を教えるとともに、熱心な鉄道ファンにとっても、それまで見逃しがちだった鉄道の魅力を発見できる場所です」

今後は鉄道のさらなる進化によって、新たな楽しみ方が生まれるのではないかと、吉田さんは予測する。

臨時列車の運行や企画切符の発売によって、鉄道に乗る楽しみはますます体験しやすくなりそうだ。また、近年はケータイのカメラ機能の性能向上などによって、気軽に車両の撮影を楽しむライト層の「撮り鉄」も増加傾向にある。(2012.4.27~4.29/対象者200人/単一回答)
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「人や物を大量に運搬する存在だった鉄道は、これまで機能面が重視されてきました。しかし、豊かな時代となった現代では、贅沢な旅を楽しむ空間としてのデザイン性を求められています。木材を多用した温かみのあるデザインが特徴的なJR九州新幹線『さくら』のように、無機質な鉄道のイメージを覆すような新しい車両の登場によって、鉄道の魅力が増え、また、かつてのアナログ的なよさを再発見するきっかけにもなるのではないでしょうか」

鉄道開業140周年を迎える今年、日本における鉄道開業の地・横浜に「原鉄道模型博物館」 [https://www.hara-mrm.com/]がオープン。茨城県の水戸芸術館 [https://arttowermito.or.jp/]では、JR九州新幹線「さくら」や「つばめ」をはじめ、鉄道や建築など幅広いデザインを手がけてきたデザイナー「水戸岡鋭治の鉄道デザイン展」も開催される。ファン層を広げながら、鉄道ブームはますます加速しそうだ。

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