平成29年度前期のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の第1週完成試写会が15日、東京都内で行われ、ヒロイン谷田部みね子を演じる有村架純が登壇した。
ドラマは、1960年代の奥茨城と東京を舞台に、集団就職で地方から上京したみね子が、自らの殻を破って成長していく様子を描く、岡田惠和氏のオリジナル脚本作。序盤の【故郷編】では、奥茨城の農村に暮らすみね子と周囲の人々との交流が描かれる。
現在、集団就職以降を描いた【東京編】の撮影中だという有村。この日も、撮影の合間の会見参加とあり、青いシャツに黄色いスカート姿で登場すると「衣装も髪形も(故郷編とは)少し変えて、前髪もおろしています」とファションの変化を紹介した。
また、撮影では監督と話し合いながら“みね子像”を作っているといい「(故郷編では)ちょっと日に焼けた日焼けメークをして、実は体重も5キロぐらい増やしています」と明かした。
有村は、【東京編】で共演している宮本信子から「故郷編のみね子、すごくいいわね」と褒められたことを明かし「すごく安心しました。自分の中でちょっとした挑戦をして良かったなと思います」と語った。
一方「今は、東京編ということで身も心もどんどん締まっていくという表現にしたくてちょっと減量しています」と見た目からのアプローチを語った。
みね子の実家は米農家。演出の黒崎博氏も「有村さんは、田舎っぺのみね子になり切って演じてくれました。撮り始めて1週間ぐらいの時、雑談の中で『普段、私は炭水化物をあまり食べないのですが、みね子はお米を食べないわけにはいかないので、お米を食べています』という話を聞いて、これは大丈夫だなと確信したことを覚えています」と有村の役づくりに感心している様子だった。
有村は、具体的な増量法として「三食きちんとお米を食べると自然とああいった形になったのですが…」と説明。「体重を減らすことの方が大変ですね」と苦笑した。
モンペ姿のみね子の感想を問われると「(肌も)黒いし、自分でも、見た時に“田舎者だな”と思いました。でも(東京志向の幼なじみの)時子と比べた時に、これぐらい“もっさい”ほうがいいかなと思ったので、これはこれでいいです」と笑わせた。
有村は「みんなの気持ちを一つ一つ大切にしてくださる脚本があり、監督がいて…。私たちも繊細な部分を大切にしながら収録を進めています。現場はすごく楽しいです。何か、最後まで疲れることなくいけるんじゃないかな…と思っています」と語り、ほほ笑んだ。