あえて異業種の家電量販に飛び込んだと話す木村一義会長兼社長
2012年にビックカメラグループ傘下に入り、今年6月で丸5年を迎えるコジマ。当時、苦境にあったコジマの再生を率いてきた木村一義会長兼社長は、BCNのインタビューに応じ、「商圏が異なるビックとコジマだからリストラをせずに済んだ」と語った。
木村社長は、新店舗のオープン時、赤いベストを着て自ら入口の最前列に立ち、来店客にチラシを手渡している。その姿はすっかり業界で有名だが、もともとは証券業界ひと筋で歩んできた証券マンで、ビックカメラの顧問、ビックカメラ・コジマの取締役を経て、コジマの社長に就任した。低姿勢で柔らかな物腰だが、話題がコジマが掲げるスローガン「くらし応援」に移ると、口調はにわかに熱を帯びた。
インタビューは、<生活スタイルで変わる 郊外型家電量販店の姿><証券マンが家電量販業界に転じたわけ>と、今後の家電量販店における売り方やその役割など、業界全般について聞いた<ビックとコジマだからリストラもせずに済んだ>の3本に分けて掲載。商品を自宅まで届けるオンラインショップが台頭するなか、コジマが目指す、これからの郊外型家電量販店のあり方が浮かび上がる。(BCN・日高 彰/嵯峨野 芙美)
関連記事