新橋演舞場4・5月公演「滝沢歌舞伎2017」ゲネプロ公開および囲み取材が6日、東京都内で行われ、出演者の滝沢秀明、三宅健が出席した。

 滝沢による和のスーパーエンターテインメント「滝沢演舞城」として2006年春に誕生した本作は、その後タイトルを「滝沢歌舞伎」とあらため、独自の和の世界と多彩なパフォーマンスを披露してきた。今回は昨年に引き続きV6の三宅が出演し、2人での女方にも挑戦する。

 初日公演を控え、三宅は「あらためて大変だなと思います。リニューアルして増えている部分もあって、まだ体が慣れている感じがしないけど53回もありますから。やっていく中でどんどん楽しくなっていくと思う」と期待を込め、滝沢は「毎年やっていますが、緊張しますし初日は疲れももちろん感じる。みんな同じような気持ちです」と帯を締め直した。

 和太鼓では空中で90度から180度まで回転するパフォーマンスもあり、滝沢は「前回健くんとご一緒して、ファンの皆さんに見てもらうのも2年連続。お客さんもいろいろと期待していると思うので、その上をいかないといけない。続ける難しさは毎年感じているところです」と語った。

 自ら施す楽屋での生化粧も披露されるが、女方初挑戦の三宅は「難しいですね。歌舞伎の先生には『2人ともいい顔をしているのにメイクダウンしているときがある』と言われました」と笑わせた。滝沢も「あらためて一から教えていただいていっぱい練習しました。眉毛の角度が違うだけで1日テンションが上がらないだとか、女性の気持ちが分かります」と語り、そろって互いの女方を「すてきですよ」と褒め合った。

 先月の滝沢の誕生日にはけいこ場で盛大なお祝いが行われ、三宅は「僕になれるジャージ」を贈ったという。プレゼントのチョイスには裏事情があり、「(滝沢は)よく後輩に自分が着ているジャージをプレゼントしていて、今回僕がけいこに出られないときのビデオを見ると滝沢(のジャージを着た後輩)が何人もいるんです。どれが滝沢でどれが僕(の代役)なのか分からない。そんなことがあったので、僕とおそろいのジャージをあげました」と明かして笑いを誘った。

 また、5月4日の昼の部で上演回数通算600回を迎えるが、三宅は「すごいことですよ。果てしなく長く続いてほしい」とエールを送り、滝沢は「もっとやっている気分。体力が続く限りやりたいです」と大きくうなずいた。さらに「今回、健くんが出演することになったのは『もう一度健くんを』というファンの皆さんの声をものすごくいただいたから。皆さんの期待に応えられるような内容をお届けできるんじゃないかと思います」と自信をのぞかせた。

 舞台は東京・新橋演舞場で4月6日~5月14日に上演。