――服装の話がでてきたところで、今日は「ゴシックロリータ・バイブル」も持ってきたんですよ。
キリ:この号持ってます! 最近休刊が発表されて…。
チノフ:こうやって読んでみると、まだ一般の人にまではカラコンは浸透してない感じですね。バンドマンでもつけている人は少ないかも。
キリ:この頃はデカ目目的のカラコンよりは、硬派な感じのバンドが白コンいれてるイメージ。
みるく:最近は逆にカラコンつけてない人の方が少ないもんね。
キリ:つけまつげもあんまりつけてないね。これもデカ目ギャルブーム以降なのかな。
みるく:なんかバンドマンがサンバイザーとかつけて、ちょっとギャル男っぽいのが増えてきた時期ってあったよね。みんな揃って「ミクスチャーを取り入れてみた」みたいな時期のときに一気に増えた。
――ファンの方もギャルっぽくなっていった時期だったので、そこは連動していたのでしょうか。
キリ:CECIL McBEEやMARSみたいなギャルっぽい服が流行ったよね。「バンギャルのギャル化」って文字にしちゃうとよくわかんないけど(笑)、ヴィジュアル系ファンの子もギャル系を着るようになった。
ギャルの中でもお金持ってそうな子がマンテってイメージ。実際に高いけど。
――「JJ bis」や「小悪魔ageha」とかバンギャルさんも結構読んでましたよね。
キリ:ピンキーガールとラパフェとかもよく見たね~。そうそう、姫ギャル全盛期の頃って「スジ盛り派」か「かまぼこ派」みたいなのありませんでした?
みるく:私はかまぼこ派でした!
キリ:私もスジ盛りはあんまり好きじゃなくて、きれいに面になるように盛ってました。
みるく:スジ盛りは顔が派手だとお店の女の子みたいになっちゃうし。
キリ:姫っぽく清楚に「清楚とは?」って感じなんだけど(笑)。縦ロール大好きでエクステつけてコロネみたいな縦ロール作ってましたね。
チノフ:私はロリータ系の格好をしていました。あの頃はファッションの系統がお姉系かロリータ系とわかれてましたよね。
みるく:デコラもたくさんいたよね~。
キリ:デコラに挑戦しようとして、奇抜なジャージを買って、似合わなすぎて諦めたことがあります(苦笑)。
チノフ:ロリパンク、ゴスパンクみたいな子たちもいましたよね。パンク系の子って最近だとほとんど見かけなくなったなあ。
キリ:昔はよくライブのために盛ってたりしたけど、最近はライブにヘアセットして来てる子も減ってません?
チノフ:高さが出ちゃうと後ろの人に迷惑かかりますからね。
みるく:「盛ってるのがあたりまえ!」「高さがステータス!」みたいな時代もありましたけどね。
キリ:最近私が行くようなライブハウスではロリータファッションも見なくなったな~。ロリータ着てるのは外国人の方が多いくらいかも。
チノフ:ロリータを着ていけるような世界観のバンドが減ったからなのかな。私はイロクイ。やDollyが好きだったんですけど、夢の世界に行くためにロリータを着る、みたいなところがありました。
キリ:私の会社の後輩にもシドにハマってロリータを着るようになった子がいましたよ。
チノフ:ボーカルのマオがロリータファッション好きを公言してますもんね。05年くらいの天嘉(シドの所属するデンジャークルーのイベント)は武道館の半分くらいロリータでしたよ。
キリ:ロリータのなかでもライブ中に暴れて汚れてもOKみたいな人と、そうではない人とハッキリ分かれてたよね。
チノフ:今はきれいになってるけど、昔のAREAの柵で逆ダイするとサビで汚れちゃうってことがありました。
キリ:わかる! そういうときはロリータでも白じゃなくて派手な柄の服を着てましたね(笑)。
チノフ:(笑)。