島田慎二次期Bリーグチェアマン クレジット:B.LEAGUE

6月10日、臨時会員総会にて 次期Bリーグチェアマンに、島田慎二千葉ジェッツ代表取締役会長が決議された。6月16日の理事会で承認され、30日に千葉の会長を退任した上で7月1日よりチェアマン就任の運びとなるが、それに先立って記者会見が行われた。

大河正明初代チェアマンの後を継ぐ島田次期チェアマンは「4月頭に打診を受け最初は驚いたし、“非常に難儀な時に話が来た”と率直に感じたが、クラブの社長や理事たちのOKが出たなら、“お受けする”と即決した。この大変な時だからこそ受けるべきだと思った。この100年に1度の苦難と言われる中、喜んで火中の栗を拾う覚悟でお受けした。この危機を乗り越えて、さらなる成長を目指していきたい」と抱負を語った。

Bリーグ後半戦は新型コロナウイルスによって中止となったが、今後コロナと向き合い、耐え、そして打ち勝っていく青写真を描いている。次期チェアマンは「大きなメッセージとして、ひとつのクラブも破綻させない。クラブの成長なくして、リーグの発展はないという気持ち」と覚悟を口にした。

理念は「バスケ界・スポーツ界に関わるすべての人がハッピーになること。バスケで日本が元気になること」、そのために「バスケ界、日本にとって何がいいか、目先の話だけではなく、長い目で判断していきたい。今生き残るためのことと未来のバスケ界のために紡いでいくべきことをバランスよくやっていきたい」と語る。

千葉への思いはもちろん強い。それでも本人は「体の一部くらい。魂を捧げてきたので、当然千葉への愛着はある。でもスパッと切り替えられるのは私のキャラクター」とキッパリ。

来季へ向けて、「10月の開幕は予定通りやりたいというスタンスを明確にしたい。その上でフルで観客を入れる、次に制限付きで観客を入れる、次に無観客、最後の延期と段階があるが、まずはフルで観客を入れる想定でいる。選手が安心安全に試合に臨める状況を作ることが大事」と見据えた。

また、三屋裕子JBA会長と村井満Jリーグチェアマンは次のようにコメントを寄せた。
「日本全体が落ち込んでいる今、バスケ界は改めて一体となって、この危機に立ち向かい、打破し、超えて日本を元気にすること。これが我々の使命。島田新チェアマンと一緒にこの使命を果たしていきたい」(三屋会長)
「現在、新型コロナウイルスにより、我々もBリーグも様々な困難に直面しているが、情報や知見の共有など、より強いリレーションシップを築きながら、ともに乗り越えていきましょう」(村井チェアマン)