映画『忍びの国』のジャパンプレミアが5月31日、東京都内で行われ、出演者の大野智、石原さとみ、伊勢谷友介、鈴木亮平、立川談春、知念侑李(Hey!Say!JUMP)、マキタスポーツ、満島真之介、中村義洋監督が登壇した。
本作で、“伊賀一の忍び”ながら、妻には頭が上がらない主人公・無門を演じた大野は「普段は怠け者だけど、いざとなるとやる時はやる役」と人物像を紹介。中村監督からは、最初に「…ぽいじゃん?」「役作りはしなくていいから、そのままやってくれ」と伝えられたそうで「逆にどうしていいかわからなかったけど、監督の中で僕が無門なら変に役作りしない方がいいんだなと思って。基本的に僕は猫背ですが、それもそのまま(劇中で)通しました」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。
本作は、織田信長も攻略できなかった伊賀を舞台に、忍び軍団の活躍を描く時代劇エンターテインメント。主演の大野は、『映画 怪物くん』以来6年ぶりとなる中村監督との念願の再タッグで本格的なアクションにも初挑戦した。
今回、無門役に大野を起用した理由を聞かれた中村監督は「(大野くんは)たたずまいがリラックスしている。(無門が)“怠け者”だという説明を芝居でしなくてもいいから」と冗談めかしてコメント。続けて「虎や狼じゃないけど、獣を襲う瞬間だけ動くみたいな。こういう人が“本番”になると全然違ったものになるという瞬間に(見る者は)しびれちゃう。そこが無門っぽいと思ったから」と真意を明かした。
一方、妻・お国を演じた石原とはこれが初共演となった大野は「さとみちゃんとはバラエティーでは何度かご一緒したことがあるけれどお芝居は初めて。現代とはまた違って、(無門が妻に)家になかなか入れてもらえないシーンもあったりするのですが、さとみちゃんの(演じる)お国の眼力が非常に(心に)きました」とその芝居を賞賛した。
石原も「大野さんは『すごいね』と言わせてくれない、すごい人。努力をしているのを見せない方」と印象をコメント。「頑張っている方というのは(こちらに)伝わってくると『すごいですね』と言えるけど、大野さんはそれを超えてあたかもできることが当たり前という感じで現場にいらっしゃった」と振り返り「常にひょうひょうとフラットでいてくださるので、こちらはハラハラせずに安心できました。それって(大野さんが)すごい人ということ」と尊敬のまなざしを向けていた。
映画は7月1日から全国公開。