(左から)PATA、ToshI、HEATH

 X JAPANが9日、東京都内で緊急記者会見を行い、開催が協議されていた「X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X」の「決行」を発表。5月16日にロサンゼルスの病院で頚椎人工椎間板置換の緊急手術を行いリハビリ中のYOSHIKIも電話で元気な声を届けた。

 会見場にはToshI、PATA、HEATHが登場し、代表してToshIが「今回、コンサートをなんとか前向きにやろうということになりました」と発表。術後のYOSHIKIはコンサートではドラムはたたかずピアノでの参加となり、アコースティック形式で行われることになった。

 コンサートタイトルも「X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle~奇跡の夜~6DAYS」に変更された。

 「ドクターや周りのスタッフの意見も聞きながら、今回のコンサートについてどうしようかずっと話し合ってきた」というToshIは、YOSHIKI自身の強い希望をくむ形でコンサートが決行されることを明かし、「通常の形式ではないけど、逆に言えば今の時期だからこそできるわれわれの最高のパフォーマンスを見せたい。ぜひファンの方とすてきな時間を共有したいなと思っています」と語った。

 アメリカにいるYOSHIKIと電話がつながると、開口一番「元気?」との問い掛けに、ToshIは「それはこっちのせりふです」と苦笑。YOSHIKIは「自分は前に進んでいないと生きていけないタイプの人間。今はまずピアノで演奏させていただいて、ステージに立たせていただいて、次の目標に向かっていければ」と前向きに語った。

 これまでバンドとしてアコースティック形式でのコンサートを「やったことがある」「やったことはない」と話し合うメンバーの和気あいあいとしたやり取りを経て、ToshIは「フルのコンサートで全部アコースティックっていうのはやっていない。しかも6デイズだからね」とYOSHIKIの体調を心配した。

 するとYOSHIKIは「何この病人バンド」とあきれたようにこぼし、PATAも「年に1回誰かが手術するバンドはやめよう」と笑わせた。