『リッチマン、プアウーマン』公式サイトより
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ロンドン五輪で盛り上がっているこの夏も、連ドラは放送時間がずれたり、放送自体がお休みになったりしながら、粛々と続いている。こうなると視聴率が下がっても、その原因がドラマの内容によるものなのかは、判断が難しい。ただ、五輪開幕前の1~4話あたりの推移で、一応の人気は探れそうだ。

フジ系火曜10時の『GTO』は、初回15.1%のあと、2話で13.3%、3話で12.3%とやや下げたものの、五輪開幕直前の4話では13.9%に回復。開幕後の5話も11.5%と2ケタをキープしている(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。TBS系日曜9時の『サマーレスキュー』は、初回こそ14.7%だったが、開幕前の22日に放送された3話では10.1%まで下落。裏番組のフジ系『ビューティフルレイン』が、2話以降1ケタだったにもかかわらず、22日の放送では13.0%を取ったので、一時的にしても逆転される状況になっている。

日テレ系水曜10時の『トッカン』は、開幕前に4話まで放送し、12.9%、10.8%、11.2%、10.9%と安定の2ケタ。フジ系火曜10時の『息もできない夏』も、12.1%、10.2%、11.0%と開幕前は安定していたが、開幕後の4話では9.3%と1ケタに落ちてしまった。『トッカン』や『サマーレスキュー』はすでに1回放送を休んでいるので、平均視聴率を考えると、休んでしまったほうが有利なような気もする。

そんな中、初回から13.9%、11.3%、13.1%と、やはり安定した数字を出していたのが、
フジ系の月9『リッチマン、プアウーマン』だ。五輪開幕後の4話は約1時間ずらしての放送だったが、それでも10.8%と2ケタはキープしている。とりあえず見始めた人たちからは、おおむね支持されていると考えていい数字かもしれない。ただ、注目の月9、小栗旬の主演というわりには、初回の視聴率が、日テレ系土曜9時の『ゴーストママ』(15.2%)や、『GTO』『サマーレスキュー』よりも低かった。これは、当初の期待感があまり高くなかったということなのかもしれない。
その原因は何なのか。それを考えていくと、やはり行き着くのが、
『リッチマン、プアウーマン』のタイトルは、本当にこれでよかったのか問題だ。