Jリーグ・村井満チェアマン(8月25日撮影) (C)J.LEAGUE

9月8日、NPBとJリーグの共同会見がウェブ会議システムで実施された。現在の観客数の上限5000人または会場収容人数の50%の少ない方から上限2万人または収容人数の50%の少ない方へ変更する要望書をNPB・斉藤惇コミッショナーとJリーグ・村井満チェアマンの連名で西村康稔経済再生担当大臣へ提出したと発表。すでにメールは送信し、本日郵送するとのこと。

「時間が経ち、我々もコロナのリスクなどを学んできた。市中の感染状況を見ても落ち着いてきた。そろそろ人数制限を見直してもいいのではないか。いきなり50%というのもいかがかと思い、段階的に2万人という数字を置いてみた。コロナとは共存せざるを得ない。経済とバランスを取る必要があるので、村井さんと連名で要望書を出した」(斉藤コミッショナー)
「ガイドラインを遵守し、クラスター、感染連鎖を出していない。ただ上限5000人は収容人数の多い埼玉スタジアムや日産スタジアムでは収容率10%にも満たないひとケタ。地域の感染状況、個々のスタジアムの形状が異なるので、クラブの裁量範囲を一段階引き上げることで、柔軟に対応できると考えている。多くのクラブが行政所有のスタジアムを使い、公共交通機関を利用していることから、要望という形を取らせてもらった」(村井チェアマン)

人数制限緩和のゴーサインが出れば、各球団・クラブとも即対応できると言う。
「昨日球団関係者とも話したが、緩和は早ければ早いほどいいと。早ければ早いほど歓迎すると」(斉藤コミッショナー)
「我々としては要望書を出したので、あとは政府の判断に委ねる。ただ緩和できると判断されたならば、我々としては9月中でも対応できる」(村井チェアマン)

だが制限緩和後すぐに2万人、50%へ拡大するわけではないとも語る。
「理想は100%というのがあるが、現時点では50%が満額かと思っている。2万人から50%へどこかで行ければと思っている」(斉藤コミッショナー)
「いきなり2万人入れるかと言うと、まず30%くらいから始めていくと思う。5万人近く入る味スタ(味の素スタジアム)であれば1万5000人くらい入れるところから始まっていくと思う。いきなり2万人にならない可能性もある」(村井チェアマン)

また、Jリーグが自粛しているアウェイ席とアルコールの販売の解禁について問われると、村井チェアマンは次のように答えた。
「まず9月に緩和になるなら、10月からアウェイについて議論する。Jリーグとしては同時ではなく、ステップを経て緩和することになる。まず人数の緩和から。アルコールに関しても次のステップかと思う」