映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』公開に合わせて来日したキャプテン・ジャック・スパロウ役のジョニー・デップ。
Web合同取材でジャックの魅力と彼への思い入れを語ってくれました。
ジャックは無邪気で子供みたい
ジャック・スパロウの魅力とは何だと思いますか?
俳優という仕事はいろんな役を演じるわけですよね。
素晴らしいところは、私は絶対に私生活でジャックのような行動はできません。
彼になりきるからこそ、ああいう色んな行動ができるわけですね。
彼は人生で一度もシャイだったことはないと思うんです。
なんでも言いたいことを言ってやりたいことをやっています。
彼は、何であれ思ったことをそのまま口にしてしまい、その後でその言ったことに対処するようなところがあります。
おそらく彼は、頭の中がゴチャゴチャだから、言ってから5.5秒後に自分が何を言ったか気づいているんです。
俳優はこういうアールを描いてキャラクターがどこかに到達するというんですけれど、ジャックは到達点がなくずっと同じ地点にいるんですね。
ペペ・ル・ピュー(ルーニー・テューンズのスカンク)は自分がすごくかっこいいと思っていますが実際はスカンクで臭うんですね。そういう部分もあります。
観客のそもそもの反応は、この男は何でもなんとか乗り切ってしまう奴だぞ、という感想だったと思いますが、誰だって事物をうまく乗り切ることが大好きなんです。
だから、ジャックは、ある意味、とても無邪気で、子供みたいですね。
それも、生きていくために色々やらなければならない子供のような存在だから、長年の間に色々なトリックを身に着けたんです。
僕は彼を理解するためにずっとサウナに入っていました。
280℃のすごく恐ろしいことになって、絶対皆さんにはオススメしませんが、脳が溶け出すようでした。
彼を理解するためにそういうこともしました。