■プロの技量を堪能できる作画風景
まずはプロの技量を堪能できる作画(ペン入れ)風景から。Youtubeで公開されているオフィシャル動画2本を見ていただきたい。どちらも講談社、マガジン系の作品だ。
●担当に無理やり撮られながら週マガの原稿描いてみた
作品名『課長令嬢』 [ https://www.youtube.com/embed/U_AXNFnkMyg ]
●【別マガ】「どうぶつの国」雷句誠本人によるペン入れ動画公開!
作品名『どうぶつの国』 [ https://www.youtube.com/embed/Eze9NaXhOSY ]
ちなみに1本目の『課長令嬢』はギネス公認ではないものの、講談社の担当編集者によれば「世界一描きこんでいるギャグマンガ」とのこと。その謳い文句に偽りはなく、ちょっとしたコマでも描きこみ具合が凄まじい。これで毎回6ページとはいえ、よく週刊連載ができたなと感心させられる。
2本目は出世作『金色のガッシュ!!』時代から大幅に画力をアップさせた雷句誠氏。風格すら漂ってくる作画の様子に合わせ、字幕で作者なりのペン入れのコツなどが語られている。こうして両方の動画を見比べるだけでも、キャラクターの命ともいえる「目」を描くタイミングが違っていたりしておもしろい。最初のたかち氏は比較的後に、一方の雷句氏はわりと先に目を描くタイプのようだ。
ストーリー漫画に限定しなければ、ペンタブレットで有名なメーカー・ワコムの公式チャンネルに上がっている動画もなかなか楽しい。「イラストレーター Live Painting」と題された動画シリーズは、ボーカロイド『初音ミク』のキャラデザを担当したKEI氏や、『ひだまりスケッチ』『魔法少女まどか☆マギカ』で知られる蒼樹うめ氏など豪華クリエイター陣の、タブレット使用による作画風景が公開されている。ちょっと見ただけで「デジタル作画すげー!」と驚くこと請け合いだ。