坂本勇人(読売ジャイアンツ)  提供:読売巨人軍

ここに来て5連敗……。優勝を目の前にしての足踏みにヤキモキしているG党も多いことだろう。だが、ものは考えようである。読売ジャイアンツがマジック1で東京ドームへ帰って来た。もう他球場の結果を気にする必要はない。12勝5敗2分と相性のいい東京ヤクルトスワローズを倒すのみだ。目の前の1点を奪いに行き、目の前のバッターを封じる。自分たちの野球に集中するだけである。2年連続47回目のペナントレース制覇は今村信貴の左腕に託された。

優勝が決まっても、気は緩められない。パ・リーグと異なり、セ・リーグは『クライマックスシリーズ』がない。本日からのヤクルト3連戦はもちろん、11月3日(火・祝)~5日(木)・マツダスタジアムでの広島東洋カーブ戦、7日(土)・8日(日)・本拠地でのヤクルト戦、10日(火)・甲子園球場での阪神タイガース戦、14日(土)・横浜スタジアムでの横浜DeNAベイスターズ戦まで残り10試合、集中力を高めていかないといけない。

個人タイトルもかかっている。4番・岡本和真は27本塁打・84打点と、26発・83打点の村上宗隆(ヤクルト)、26ホーマー・79打点の大山悠輔(阪神)、26本塁打の丸佳浩と激しい2冠争いをしている。

13勝と3度目の最多勝をほぼ手中に収めた菅野智之だが、5度目の最優秀防御率も諦めてはいない。防御率2.05の菅野は1.91の大野雄大(中日)、2.03の西勇輝(阪神)、2.04の森下暢仁(広島)とハイレベルな競り合いを繰り広げている。逆転タイトルを実現するために今後もシビアな投球が続く。

そして、坂本勇人だ。2000本安打まであと5本に迫っている。新型コロナウイルスによって特別なシーズンとなった今季、なかなか調子が上がらなかったが、9月は打率3割3分7厘、10月も.329と快音を響かせ打率を.291まで上げてきた。しかも、ヤクルト戦は.329・6本塁打・16打点と打撃3部門すべてで最も高い数字を残している。優勝だけではなく、2000本安打もこの3連戦で達成する可能性は十分ある。

さらに10月30日~11月1日(日)・7日(土)・8日(日)・東京ドームでのヤクルト戦はプレゼント・イベントが盛りだくさんだ。本日は『TOKYOシリーズ2020』として開催し、両チームが胸に「TOKYO」のロゴが入ったユニホームを着用して試合に臨む。30日は白ユニホームを、明日31日(土)は橙魂ユニホームを来場者全員にプレゼント。11月7日(土)・8日(日)には先着各2万5000人に橙魂レプリカユニホームを配布する。また本日プレゼントされる白ユニホームは11月1日(日)・7日(土)・8日(日)開催分でユニホーム付きチケットとして販売される。そして7日(土)の試合終了後には日米で活躍した岩隈久志の引退セレモニー、8日(日)の試合後には今季ホーム最終戦のセレモニーが実施される。10月30日~11月1日(日)のチケットは予定枚数終了、7日(土)・8日(日)開催分は発売中。