フリオ・ラマス日本代表ヘッドコーチ

『FIBAアジアカップ2021予選』WINDOW2の延期を受け、強化合宿をスタートさせたバスケットボール男子日本代表。練習初日となった11月19日、フリオ・ラマスヘッドコーチがオンライン会見を行った。指揮官は9日間に及ぶ強化合宿の意義について、次のように語った。

「非常に重要な合宿になる。2月から試合も練習もできずにもどかしかった。やっと合宿ができることによって、選手がつながる。チームとして成長できるよういい合宿にしたい」

今回はキャビン・エドワーズを初招集。ラマスHCはメンバーについて、このように言及した。
「(ニック・)ファジーカスはよく知っていて、今回はライアン(・ロシター)とギャビンをより身近で見ることが大事だと思いこのようなメンバーになった。彼らをよく知るため、そして周りと溶け込めるか見るために選出した」

コロナ禍のため、招集できなかった八村塁、渡邊雄太、馬場雄大についてもコメントした。
「この3人のアスレチック能力は十分世界でも戦える。タテの強さを備えている。代表の核となる3人だとも思っている。時にメッセージで、時にビデオ通話でコミュニケーションは取っている。3人だけではなく全選手が大事。平等に連絡している」

今回の合宿で試したい戦術について質問が飛ぶと、ラマスHCはこう答えた。
「オフェンス面ではさらにダイナミックな動き、ディフェンス面ではさらにアグレッシブな動きを今回の合宿では求めている。そのためにディフェンスではこれまでのルールを変えて、よりアグレッシブに守れるようにしていきたい。オフェンスはトランジションやセットオフェンスでのスペースの取り方について新たな考え方で臨んでいる」

また、唯一の大学生である西田優大へは「若い選手の中で特別なタレント力があり、ポテンシャルを秘めている。シュート力が秀でていて、ドライブも特別なものを持っている。学んでほしいのはプロの中で揉まれて、慣れて、食事やトレーニングにもプロ意識を持って臨むこと。それが彼の次のステップにつながる」と期待を寄せた。

バスケットボール男子日本代表チーム 第1次強化合宿参加メンバーは以下の通り。
1竹内公輔(PF/宇都宮)/2竹内譲次(PF/A東京)/3ギャビン・エドワーズ(PF/千葉)/4篠山竜青(PG/川崎)/5金丸晃輔(SG/三河)/6辻直人(SG/川崎)/7ライアン・ロシター(PF/宇都宮)/8比江島慎(SG/宇都宮)/9アキ・チェンバース(SF/横浜)/10田中大貴(SG/A東京)/11張本天傑(SF/名古屋D)/12安藤誓哉(PG/A東京)/13橋本晃佑(SF/富山)/14富樫勇樹(PG/千葉)/15ベンドラメ礼生(PG/SR渋谷)/16安藤周人(SG/名古屋D)/17佐藤卓磨(SF/千葉)/18シェーファー・アヴィ幸樹(C/三河)/19西田優大(SG/東海大)