ハッピー!楽しい!にエネルギー転換したい

 バンドの変化という意味では、復活してからは割と人を頼るようになったかな。人を信頼して任せられることが多くなったんですよ。今までは、自分らが納得しないとイヤだって感じだったけど、それを任せられるようになった。

「バンドって、曲を作って良いライブをすることが一番大切じゃん」という、根本的なところに重きを置きたいから。なので、それに付随する裏方作業とか事務作業も、結構任せるようになりましたね。

――今まで5人のメンバーの中で完結していたものが、大きいチームになったと。

優 それがサウンド面にも反映されていると思うし、ミキサーの導入はそういう意味もあります。結局、一樹がずっとスタジオに籠もってやっていたミックス作業も、今回は割と外に振ってみたり。Яyoちゃんが信用出来る人だから任せる、っていうのもあるけど。

――ЯyoさんとBugLugはどういうお付き合いがあったんですか?

一樹

一樹 もともと、僕らの前身バンドのときから知り合いで、10年以上顔見知りなんですよ。知り合ってからは長いけど、あまり接点はなかった。僕達もいろいろあったけど、このタイミングで僕達は新しいことを求めてる、才能を買っていた彼が今はトラックメイカーとして活躍している。お互いの状況がたまたま合って、「じゃあ一緒にやってみよう」となりました。

――ちなみに、今回のシングルの発売日は8月9日、89(バグ)の日です。この日、代々木公園野外ステージでフリーワンマンもあると思うんですが、武道館後の初ワンマンへの意気込みをいただけますか?

将海 去年できなかったことを、今年はちゃんとできるかなって思ってます。今後の意思表示みたいなものを、改めてみんなに見せられれば良いな、と思います。

将海

一聖 代々木は、昔からずっとやりたいと言ってた野外会場だったので。去年せっかくできるようになったのに俺はそこにいなかったから……申し訳ないって想いと共に、ようやく立てるステージだから、楽しみな気持ちもある。あとは、今は5人+みんなでBugLugなんだから、みんなと一緒にBugLugというものを分かち合えたら楽しいなって思ってます。

燕 89の日って、BugLugにとってのお祭りみたいなものなんで。こうやって5人で復活できたので、野外フェスみたいにみんなではっちゃけて楽しめたらいいな。

一樹 毎年やらせていただいてるライブですけど、去年の89の日は2016年のライブで一番心残りがあったライブだったんですよ。なので、今年はリベンジという気持ちを乗せていきたい。ただ、気持ちとしてはハッピー!楽しい!にエネルギー転換したい。一聖もいることだし、去年以上のどんちゃん騒ぎで楽しくやりたいです!

優 去年の89の日って、悔しい思いが多くて。全然良いライブできなかったし、そこにいろんなツラい思いとかが重なって、それまでの我慢してたものが決壊しちゃった日だったんです、俺的に。ライブの内容も後悔が残るし、ふがいなさもあり、ファンにも申し訳なくて……。だからこそ、今年は去年の分まで楽しもうかなって思います。

――89の日ワンマン後は、47都道府県ツアー、そして事務所のイベント『治外法権』もまわるという盛りだくさんなBugLugなんですが、47都道府県は2015~2016年にもやりましたよね。そのときは『GAMBLING JAPAN』というテーマでしたが、そのときのような活動テーマは今回はあるのでしょうか?

一聖 活動テーマやこれを絶対にやっていこうという題目は、俺らにはないんですけど、バンドへの意識は5人とも今すごく強いんですよね。だから、ライブ一本一本を大切にしていきたいという想いは前と変わらず持っています。

あとは、武道館に全国各地からみんなが集まってくれたからこそ、日本中に恩返しをしたい気持ちもある。なので、みんなにそれを伝えに行くツアーだと思ってます。そして「君たちもBugLugだからね」っていうのも、ライブで伝えたい。