世界的動物写真家の岩合光昭が、ネコの目線で世界の街角のネコを撮影し、“ネコも楽しめるネコ番組”として人気のNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」。2017 年には『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』が公開され、多くのネコファンを魅了した。その後、岩合が初監督した映画『ねことじいちゃん』も19年に公開された。
その岩合が、満を持して監督した『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』が、2021 年1月8日から全国ロードショーされる。
映画は、岩合監督が、心から撮りたいと願ったネコの“家族愛”を描く。流れゆく季節の中で、二つの家族が登場する。
ミャンマーのインレー湖。湖上に建つ小さな家にネコの家族と人間の家族が暮らしている。共に寄り添い生きる、ネコと人間の絆が、美しい水面に輝く。
北海道の牧場では、たくさんの母ネコ、オスネコ、そして子ネコが、真っすぐに生きている。時に温かく、時に厳しく、ネコたちは成長し、自分なりの新たな世界を築いていく。水と大地を舞台に、ネコたちの愛と絆の物語が繰り広げられる。
今回、北海道に暮らすネコの家族の日常を切り取った、愛らしい本編映像「冬の朝」が、解禁になった。厳しい寒さが身に染みる牛舎の朝、ストーブの前に密集するネコたち。重なり合い、暖を取りながら、気持ちよさそうに皆で熟睡する姿が映る。
場面は変わり、結露した窓をバックにネコのサボがくしゃみを一つ。どうやら冬の牛舎にネコ風邪が流行しているようだ。だが、子ネコは寒さなんてお構いなし! 白銀の世界に元気よく飛び出していく。くしゃみをしたサボも、小さな鼻を桃色に染めながら外の世界に興味津々の様子だ。
そのかわいらしい姿に、ナレーションを務める中村倫也も思わず笑顔になった。中村をメロメロにさせた冬毛で丸々とした子ネコたちがたっぷり見られる本編の公開が待ち遠しい。
(構成/田中雄二)
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